七月末日
天神祭も祇園祭も、七月大歌舞伎も見ることができなかった2020年
山東京伝の『仮名手本胸之鏡』、十返舎一九の『今昔狐夜噺』と云う様に芝居を思い浮かべられる黄表紙を読んで、気を紛らせて居る。
そう云えば、昨年の七月大歌舞伎の昼夜の感想も、我當さんの感動など、二演目だけしか入れてなかった。
ま、途中で息切れするのは、芝居や旅行や読書など、今に始まったこっちゃ無いが。
好きな演目の『葛の葉』も入れてなかったことを思い出す。
『葛の葉』も他の芝居と同様、役者によって随分舞台の味わいが変わる演目のひとつだ。
私が見た中では、私の見た日の中村翫雀の『葛の葉』は完璧に近かった。
中村翫雀の『葛の葉』は色々な場面をかなり鮮明に覚えて居る。
『今昔狐夜噺』を読んでいて、内容こそ大きく変わるが、中村翫雀の『葛の葉』をふと思い出した。
写真は、大阪の天神祭
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