仮名手本胸之鏡 中 7 一丁表
早稲田大学所蔵
https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he13/he13_01505/
仮名手本胸之鏡 中
山東京伝 作
歌川豊国 画
早稲田大学デジタル図書
通油町(江戸) [蔦屋重三郎]
寛政11 [1799]
黄表紙
仮名手本胸之鏡 中 7 一丁表
中 一丁表上 色
うつくしき女、ひとたび
わらへバ、くにをかたむけ、
しろをかたむくるとハ、うべ
なるかな、うつくしき
女のゑくぼ
より
わら
ひ
いづる
ときハ、たち
まち わざわひを
いだす、此かゞみにうるるやう
りんのご
とし
中 一丁表中 立ち姿の女出た言葉
こうおかしくてハ
どのようなわざわひを
引き出だそうもしれぬ
おゝさ そこだ/\/\
鑑の絵の下
かゞみ車を引く女二人と車(リアカー)
けいその鑑
車を引く女二人と車(リアカー)
女 笑
女 笑
車の荷台 禍
仮名手本胸之鏡 中 7 一丁表
中 一丁表上 色
美しき女、一度(ひとたび)
笑えば、国を傾け、
城を傾くるとは、うべ
なるかな、美しき
女のえくぼ
より
笑
ひ
出づる
時は、たち
まち災いを
出だす、此鑑に写るよう
りんの如し
中 一丁表中 立ち姿の女出た言葉
こうおかしくては
どのような災いを
引き出だそうもしれぬ
おおさ 、そこだ、そこだ、
鑑の絵の下
かがみ車を引く女二人と車(手引き車)
けいその鑑
車を引く女二人と車(手引き車)
女 笑
女 笑
車の荷台 禍
うべ 諾 宜(うべ)
[副]《平安時代以降は「むべ」と表記されることが多い》肯定する気持ちを表す。
なるほど。いかにも。むべ。
此鑑に写るよう りんの如し
この鑑に写るよう りんの如し
ようりん ×
氷輪(ひょうりん)氷のように冷たく輝いている月。冷たくさえた月。 ×
様 「りん」の如し
「りん」
リン酸(phosphoric acid)はリンのオキソ酸の一種で、化学式は H3PO4 の無機 酸である。オルトリン酸(orthophosphoric acid)ともよばれる。
リンは、生体中のさまざまな化合物を構成しており、生物にとって不可欠な元素で ある。リン酸カルシウムは骨 歯をつくる。リンそのものもDNAなどの遺伝物質を つくるのに欠かせない。そして生体内のエネルギー源としてはたらくATPもリン酸 の化合物である。ATPのエネルギーを使うことで、私達の筋肉は動いている。
リン化合物の出発原料はリン鉱石であり、リン鉱石(phosphate ore)は、リン酸塩 鉱物を主成分とした鉱石である。リン鉱石は、その成因によって、無機質と有機質リ ン鉱石とに分けられる。無機質リン鉱石は、マグマ 火成岩の生成、活動によってで きる鉱物であり、代表的な鉱物にリン灰石(アパタイト)がある。その主成分は、リン 酸三カルシウム(Ca3P2O8)で、化学組成は 3Ca3P2O8・Ca(Cl,F)2 である。有機質リン鉱石 は、魚類 脊椎動物の遺骸が海底で堆積し、地殻の変動・隆起により陸化してリン灰 土(phosphorite)となったものをいう。
けいその鑑
ケイ素
ケイ素は、「珪素」「硅素」「シリコン」とも呼ばれる物質で、岩石や土壌の主成分として酸素に次いで2番目に多く自然界に存在しています。
その中でも、無色透明で六角柱状の美しい結晶したものを水晶(クリスタル)と呼びます。
クリスタルシャワーは、天然水晶を2,000℃で8 時間加熱し、ガス化してケイ素の結晶を作りケイ素成分を99.9%抽出しました。