『疱瘡心得草』20 19丁裏 20丁表(布)志水軒朱蘭 述
『疱瘡心得草』 志水軒朱蘭 述
一冊
出版 蓍屋善助
寛政10 [1798]
国立国会図書館デジタルコレクション
請求番号 852-26
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『疱瘡心得草』
国立国会図書館所蔵
19丁表
水痘(へいない)の心得(こゝろえ)の事
水痘(すいとう)ハ、へいないも、といふ 痘(いも)に似て出るにやすく かせ
安(やす)し、始(はじめ)て出(いで)る洗(さき)潤(うるほ)ひて、水(みづ)を持(もつ)て有(ある)ゆへに、水痘(すいとう)と
いふ、惣身(そうしん)ほとおり、二三日をまたず、始終五六日にして、
其瘡(そのかさ)水膿(みづうみ)ばかりにして収(おさま)る、療治(りやうじ)禁忌(きんき)の事、痘(いも)
疹(はしか)にかわる事(こと)なし、其内(そのうち)痘(いも)疹(はしか)は一生涯(いつしやうがい)に一度する
ものにて、水痘(ついないも)は両三度もするもの有(あり)、痘(いも)ハござうの
19丁裏
事(こと)を弁(わきま)へて、軽(かろき)重(おもき)を分別(ふんべつ)すべきことなり、
疱瘡(ほうさう)心得(こゝろへ)草(ぐさ) 終
寛政十年
戌午の春業行
平安 書林
寺町四条上ル町
蓍屋善助
20丁表(布)
柴田甚之助
印