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Channel: 乱鳥の書きなぐり
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パンのニッキの香りで、哲学の道を思い出す。

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 写真はテヘランにある現代美術館の喫茶店。

 初めてのイラン。夫が三日程集まりの仕事だったので、一人で複数の美術館に行ったり、複数の映画を見た。

 ペルシャ語は全くわからないが、テヘランは都会で親切な人が多いので、不自由はなかった。

 

 

 

 前回の事。最近作ったパンを書いた。

 昨日作ったのは、黒ごまとシナモンたっぷりミルクパン。

 昨年晦日に中国で購入したシナモンをたっぷり使ってので、部屋中にシナモンの香りが漂う。

 

 うん?

「シナモンの香りが漂う」と云えば聞こえが良いが、使いすぎると「ニッキが臭い」と云う方が正しく感じるから、あら不思議。

 

 そう云えば子どもが受験の時。待ち時間が長いので、その場で知り合ったお母様方と三人で、哲学の道を散策した。

 哲学の道辺りは八橋などを作っておられる民家(工場?)が多く、「ニッキの香り」が漂っていた。

 

 あれから十数年。

 一緒に歩いたお母様方お二人は、どうなさっていらっしゃるのでしょうか。

 お互いに合否を知らせ合いましょうと話していたけれど、おそらくお互いに話しづらかったのだとほくそ笑む。

 この土日、子どもが帰ってきてパンを焼き、ふとそんなことを思い出した。

 子どもは財布から十数年も大切にしていたと云う天満宮のお守りを取り出し「ありがたいことです。」とつぶやき、パンを持ち帰った。

 

 

 

 


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