富田高至 編者
恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』26 「おもほえす 額に浪のわハくかな もろこし舟の よりしはかりに
」十五丁裏
和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年
右
十五丁裏
◯をかし男、五十あまり也ける女を、まうけゝる事
と、わひける人の返しに
おもほえす 額に浪のわハくかな
もろこし舟の よりしはかりに
十五丁裏
◯おかし男、五十余り也ける女を、もうけける事
と、詫びける人の返しに
思おえず 額に浪(波)の騒ぐかな
もろこし舟の 寄りしばかりに
額に浪(波)
額にシワがよるたとえ
『仁勢物語』和泉書院影印業刊
おもほえす 額に浪のわハくかな
もろこし舟の よりしはかりに
『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す
思ほえず 袖にみなとのさわぐ哉
もろこし舟の 寄りし計(はかり)に