北野天神 絵馬 KYOTO
『宮田登 日本を語る 4 俗信の世界』 「餅の呪力」より 「柏餅と粽(ちまき)」
5月5日の「柏餅と粽」
柏餅
柏餅は江戸の風俗
『世事百談』巻四
ならば、京都の人々が端午の節句ごろになるとこぞって餅屋に足を運び、
「(柏餅)味噌餡10個下さい。」「20個下さい。」
と言いたるは、近年の姿であったのかとほくそ笑む。
「端午には、ちまきの餅や柏餅」
『酒餅論』寛文年間(江戸時代中期)
粽
柏餅よりも古い。入水の投ずることに意味があった。
『本朝草木』
邪悪な妖獣というべき竜が五月の宴に出没し人を殺して去る。
人々は護符として茅の葉にコメを包み、竜型に巻いた。
その粽を宴会で帰路刻んで食べた。
この竜型を粽と称した。
ある時、老人が腰に粽をつけないで、宴会に加わらずぼうっと眺めていた。
人々が各自竜型(粽)を刻み出すと、老人の顔色が変わったので、衆人これを捉えて殺したという。
老人は竜の化身だと考えられたのだろう。
『宮田登 日本を語る 4 俗信の世界』 「餅の呪力」より 「柏餅と粽(ちまき)」
5月5日の「柏餅と粽」
柏餅
柏餅は江戸の風俗
『世事百談』巻四
ならば、京都の人々が端午の節句ごろになるとこぞって餅屋に足を運び、
「(柏餅)味噌餡10個下さい。」「20個下さい。」
と言いたるは、近年の姿であったのかとほくそ笑む。
「端午には、ちまきの餅や柏餅」
『酒餅論』寛文年間(江戸時代中期)
粽
柏餅よりも古い。入水の投ずることに意味があった。
『本朝草木』
邪悪な妖獣というべき竜が五月の宴に出没し人を殺して去る。
人々は護符として茅の葉にコメを包み、竜型に巻いた。
その粽を宴会で帰路刻んで食べた。
この竜型を粽と称した。
ある時、老人が腰に粽をつけないで、宴会に加わらずぼうっと眺めていた。
人々が各自竜型(粽)を刻み出すと、老人の顔色が変わったので、衆人これを捉えて殺したという。
老人は竜の化身だと考えられたのだろう。