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『絵入 世間胸算用』(「大晦日は一日千金」)西鶴 1  元禄5年(1692年)  写真は表紙

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『絵入 世間胸算用』(「大晦日は一日千金」)西鶴 元禄5年(1692年)  写真は表紙


 

 絵入 世間胸算用 各巻4章、5巻20章の短編



 稀書複製會
 昭和十七年三月廿五日印刷
 西鶴期  第十七回
 発行所 米山堂
 印行三百部之内  第三十七號



『日本古典文学大系48  西行集 下』 「胸算用」

 

 年の暮れに相応しいと思い、『世間胸算用』を読み始める。
 昭和に作られた複製本で読んでいると、家族が書棚から日本古典文学大系を持ってきてくれた。


 

『世間胸算用』(せけんむねさんよう)とは    (ウィキペディアより)

 井原西鶴作の浮世草子で、町人物の代表作の一つ。元禄5年(1692年)に刊行され、各巻4章、5巻20章の短編からなる。
 副題として「大晦日は一日千金」。
 商人にとって1年の総決算である大晦日に時間を絞って、貸し手と借り手との駆け引きを中心に、年の暮れの庶民の姿を描いている。


 目次
巻一
問屋の寛闊女 - 流行小袖は千種百品染、大晦日の振手形如件
長刀(なぎなた)は昔の鞘 - 牢人細工の鯛つり、大晦日の小質屋は泪
伊勢海老は春の栬(もみぢ) - 状の書賃一通一銭、大晦日に隠居の才覚
鼠の文づかひ - 居(すゑ)風呂の中の長物語、大晦日に煤はきの宿

巻二
銀一匁の講中 - 長町に続く嫁入荷物、大晦日の祝儀紙子一疋
訛言(うそ)も只は聞かぬ宿 - 何の沙汰なき取上婆、大晦日の投節も唄ひ所
尤も始末の異見 - 宵寝の久三がはたらき、大晦日の山椒の粉売(こうり)
門柱(かどばしら)も皆かりの世 - 朱雀(しゆじやか)の鳥おどし、大晦日の喧嘩屋敷

巻三
都の顔見芝居 - それ/\の仕出し羽織、大晦日の編笠は被物(かづきもの)
年の内の餅花は詠(ながめ) - 掛取上手の五郎左衛門、大晦日に無用の仕形舞
小判は寝姿の夢 - 無間の鐘つく/\゛と物案じ、大つごもりの人置の嚊
神さへお目違ひ - 堺は内証のよいところ、大晦日の因果物がたり

巻四
闇の夜の悪口 - 世にある人の衣(きぬ)くばり、地車に引く隠居銀
奈良の庭竈 - 万事正月払ぞよし、山路を越ゆる数の子
亭主の入替り - 下り舟の乗合噺、分別してひとり機嫌
長崎の柱餅 - 礼扇子は明ける事なし、小見世物は知れた孔雀

巻五
つまりての夜市 - 文反古(ふみほうぐ)は恥の中々、古へに替る人の風俗
才覚の軸すだれ - 親の目にはかしこし、江戸廻しの油樽
平太郎殿 - 喧しのお祖母(ば〻)を返せ、一夜にさま/\゛の世の噂
長久の江戸棚 - きれめの時があきなひ、春の色めく家並の松



 『絵入 世間胸算用』西鶴 1  (「大晦日は一日千金」) 元禄5年(1692年)  写真は表紙
 

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