『近松全集 第四巻』より、「堀川波鼓」1 一オ 近松門左衛門作
上の写真は、松竹株式会社様「歌舞伎美人(かぶきびと)」よりお借りしました。
先日のこと。今日の風物詩の一つといっても過言ではない、南座の顔見世の招きが掲げられた。
今年は、片岡仁左衛門丈の「堀川波鼓」に注目しており、わたくしたち夫婦も夜の部を楽しむ予定をしている。
案の定、今年の招きの写真は片岡仁左衛門の札を掲げる瞬間であった。
「堀川波鼓」 近松門左衛門作
扨も行平みとせがほど、御つれ/″\の御舟遊び。
月に心はすまの浦尓よしほをえらぶめまをとめにを
とゝいゑらハれ参らせつゝ。をのにふれたる名なれや
とて。松風むらさめとめされしより。月にもなるゝ
すまのあま。しほやきころも色かへて。かとりの衣の
そらだきなり。それハしほゆくあま衣。是はおつとの江
戸のはるづめの。留守のしごとのはり物や、お元のおふじハ 1オ p.498
「堀川波鼓」 近松門左衛門作 1 一オ