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Channel: 乱鳥の書きなぐり
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 『役者手鑑 全』16  つり草の  置ところなし 蓮見時  連車   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

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 『役者手鑑 全』16  つり草の  置ところなし 蓮見時  連車   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
 


 

 
  半ふん 
   有之 
  せうじ 
    に 
   くらき
    わかは哉
         里江

   = 半分之(これ)有り
     障子に暗き 若葉哉(かな)
                 里江 
 を受けて

 

   つり草の  
  置ところなし 
     蓮見時  
         連車

   = 釣り草の 置く所無し 蓮見時






 
 連名句順  澤村定五郎  連車
  


 


 乗捨る 
  汐 
  干かれ
 から

  ↓

 半ふん 
   有之 
  せうじ 
    に 
   くらき
    わかは哉

  ↓

 つり草の  
  置ところなし 
     蓮見時 


 つり草 = 釣った草(女性)
       そして、植物の「つり忍」をも思い浮かべます。
      「つり忍」は確かシダ科でしたが、冬に枯れても、毎年はを出します。
       おまけに、「つり忍」は小芝居でもたびたの披露される演目です。

 置ところなし の言葉で、女性が気の毒なようではありますが、少し笑ってしまう。
 これは、連句の面白いところなのでしょうかと感じます。

 そして
 蓮見時 で (女性を)置ところなし をさらに強調しているように思います。

 はすの見頃は、朝。遅くとも、午前中です。
 日が昇り、照り始めると、はすの花は水面下に隠れてしまいますもの^^

 これを考えると、女性の方からさっていったとも受け取れます。


 皆さんはどのように受け取られますか^^
 え?
 乱調さん、ちょいと、下世話ですよ!って。
 これまた、失礼いたしました。


 古典や連句ってこういうのも多いので、お許しを^^v

       






 


   『役者手鑑 全』1 表紙・表紙裏 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/8004913231b9f7916a7e5586e667ca07『役者手鑑 全』2 最終頁 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/3781ea7dbbe73aa9b0e6a110bf6c85ea『役者手鑑 全』3 序文一オ・ウ 八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』4 連名句順 二オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

    『役者手鑑 全』5 立役者之名家 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』6  三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫 三オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

    『役者手鑑 全』7 「連名句順」の「吾妻富士仰蓮花」(右下)と「三升」から始まる「万歳の 来つつなれにし 鶴太夫」を再考したい。
 
  『役者手鑑 全』8  鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面かな  市江  東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂

  『役者手鑑 全』9  夕くれを おしむ乳母有り いかのほり 路志う 東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂

     役者手鑑 全』9 『役者手鑑 全』10 風巾の尾の風の長きためしも君の代や/青柳の強さや風の吹き次第/目辺りに埃もたたず梅の花(3句)

  『役者手鑑 全』11 里渡   高砂や 松葉に枝を 梅の花   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』12  蒲公英ハしはし旅僧のしとねかな 杉暁   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』13  舞台から雪間へ かたの蝶ひとつ  巨撰   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』14  納子   沖中に 舟 乗捨る 汐 干かれ  安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  
 『役者手鑑 全』15  半ふん 有之 せうじ に くらき わかは哉  里江  安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画


  『役者手鑑 全』16  つり草の  置ところなし 蓮見時  連車   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画 






  東京大学所蔵 役者手鑑 / 花吸菴編 全22頁  安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画




 

 
 『役者手鑑 全』 表紙裏
 
 
 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画   東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵  最終頁
  
 
 
 序文 一オ
 

 
 
 序文 一ウ
 

 
 
 連名句順  二オ
 
 
 立役之名家 市川團十郎 三升

 
 『役者手鑑 全』5  三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫

 
 『役者手鑑 全』8  鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面(たのも)かな  市江

 
 『役者手鑑 全』9  夕くれを おしむ乳母(うば)有り いかのほり 路志う

 
 『役者手鑑 全』9  風巾の尾の 風の長きためしも 君の代や  きをん
                     
 
 『役者手鑑 全』9 青柳の つよさや風の 吹き次第  濱瀬

 
 『役者手鑑 全』10 目あたりに ほこりもたたす 梅の花  三朝

 
 『役者手鑑 全』11 里渡   高砂や 松葉に枝を 梅の花   

 
 『役者手鑑 全』12  蒲公英ハしはし旅僧のしとねかな 杉暁  

 
 『役者手鑑 全』13  舞台から雪間へ かたの蝶ひとつ  巨撰 

 
 『役者手鑑 全』14  納子   沖中に 舟 乗捨る 汐 干かれ  

  
 『役者手鑑 全』15  半ふん 有之 せうじ に くらき わかは哉  里江 

 
 『役者手鑑 全』16  つり草の  置ところなし 蓮見時  連車 


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