『役者手鑑 全』8 鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面かな 市江 東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂
三升
万歳の
来つつ
なれ
にし
鶴太夫
の鶴を受けて
市江
かな
田面
あゆむ
長閑に
鶴つがひ
市江
かな
田面
あゆむ
長閑に
鶴つがひ
鶴で連句
ここで興味深いのは
江戸時代に句が左から書かれていること。
鶴つがひ
長閑に
あゆむ
田面
かな
市江
連名句順 市川團蔵市v 江 (市川團蔵 江の市 …か?)
市江
かな
田面
あゆむ
長閑に
鶴つがひ
は
鶴つがひ
長閑に
あゆむ
田面
かな
市江
とも読めるが、強引に読むと
あゆむ
かな
田面
長閑に
鶴つがひ
市江
と癇癪しても、楽しめる。
江戸時代の俳諧の言葉遊ぶは、素晴らしいのだと改めて感じた
…と、暇人の主婦は、勝手な解釈で楽しみ、勝手に感動していると云った鶴ならず、阿呆鳥であった。
『役者手鑑 全』8 鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面かな 市江 東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂
それとも豪族の家で、豪勢な酒や食事を馳走になっていたのであろうかと主婦の妄想はたわいなく、楽しく広がる。
漫才のことを書いている名前に注目したい。
「鶴太郎」の鶴は縁起が良いとされ、鶴太郎は縁起の良い男というくらいの意味であろう。
ただ、芝居に出てくる場合、「くるっと回って、つるの間」と言った台詞では酒で酔った男が、鷺のマニも松の間にも入れてもらえず、つるっと階段から落とされるという場面がある。
この芝居を思う出すと、万歳の立場というものがはっきりとするような、あるいはこじつけのような感覚にとらわれ、ほくそ笑んでしまう。
何しろ確信の持てない内容で楽しむのは、素人主婦の醍醐味であるので、間違いはお許しいただきたい。
『役者手鑑 全』1 表紙・表紙裏 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/8004913231b9f7916a7e5586e667ca07『役者手鑑 全』2 最終頁 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/3781ea7dbbe73aa9b0e6a110bf6c85ea『役者手鑑 全』3 序文一オ・ウ 八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
『役者手鑑 全』4 連名句順 二オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
『役者手鑑 全』5 立役者之名家 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
『役者手鑑 全』6 三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫 三オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
『役者手鑑 全』7 「連名句順」の「吾妻富士仰蓮花」(右下)と「三升」から始まる「万歳の 来つつなれにし 鶴太夫」を再考したい。
『役者手鑑 全』8 鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面かな 市江 東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂
https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/84897d834ccc38046bd10d9662f35b1c
東京大学所蔵 役者手鑑 / 花吸菴編 全22頁 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
『役者手鑑 全』 表紙裏
安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画 東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 最終頁
序文 一オ
序文 一ウ
連名句順 二オ
立役之名家 市川團十郎 三升
『役者手鑑 全』5 三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫
『役者手鑑 全』8 鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面かな 市江