『風流 妖化役者附』上 読了 五ウ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)] 6
『風流 妖化役者附』上 五ウ
(絵図:暖簾に)
はけ物や
大入名風呂治(ふろじ)と いふわか手の 実事師
中村鋤(じゃく)五郎と
いふ実あく
師両人
のたて、濡れがミ長五郎は
なれ駒の長吉の仕内
まだ雪とゞかぬ
取あれど仕内
たろしゆ、まし
てやんがて、くろ
上二吉に 間も
あるま いとばけ
ものなか までのひ
やうばん、すいほん/″\ せい出しかし
●これ長吉、ちとまつ てもろうべい、けしずミのなミだ
といふせりふをしつかり
●おゝ、われも
尺八の
へどく
いふつらね
を おほへ
て
いる
か
(絵図:暖簾に)
はけ物や = 化物屋
中村□(じゃく)五郎 = よくわからない。
中村勝五郎 × (役者)
中村又五郎 × (役者)
中村五郎 × (役者)
中村鍵五郎 ×
中村勝五郎 ×
中村□(じゃく)五郎 = □(じゃく)の文字は、『「手偏」に「助」』か。
濡れがミ長五郎 = 濡れ髪長五郎
浄瑠璃「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」の主人公の一人。
大坂相撲の人気力士。義理ある人を助けるため侍を殺し、逃亡の果て、生母に一目逢おうと八幡の親里に現れる。
歌舞伎「双蝶々曲輪日記」は、複数の役者で見たが、中村吉之助さんの舞台を一番んい思い浮かべる。
母に会いに行き、母が戸を閉める場面とチキ師の髪を剃る場面。
及び、役人で取り締まる立場にあるの兄が、長五郎のホクロをとる場面をは、心地よい。
なれ駒の長吉 = 成駒の長吉
くろ
上二吉 = 黒髪二吉
●これ長吉、ちとまつ てもろうべい、けしずミのなミだ
といふせりふをしつかり
= ●これ、長五郎。ちと(ちょっと)待ってもろ米(もらいたい)、
「消し炭の涙」と云う台詞を(もっと)しっかり(言いなさい)
●おゝ、われも
尺八の
へどく
いふつらね
を おほへ
て
いる
か
= ●これ長吉、ちとまつ てもろうべい、けしずミのなミだ
といふせりふをしつかり
と云うダメ出しに対しての反論
おぉ、われ(お前)も尺八の屁毒をいう
連ねを覚えているか!
(読み間違いはお許しください。)
話の続き方
1
『風流 妖化役者附』上 一オ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)] 1
↓
2
『風流 妖化役者附』上 一ウ 二オ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)] 2
↓
3
((今回の記録))
『風流 妖化役者附』上 二ウ 三オ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)] 3
↓
4
『風流 妖化役者附』上 三ウ 四オ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)] 4
↓
5
『風流 妖化役者附』上 四ウ 五オ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)] 5
↓
6
『風流 妖化役者附』上 読了 五ウ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)] 6
『風流 妖化役者附』上 一オ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)] 1
『風流 妖化役者附』上 一ウ 二オ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)] 2
『風流 妖化役者附』上 二ウ 三オ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)] 3
『風流 妖化役者附』上 三ウ 四オ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)] 4
『風流 妖化役者附』上 四ウ 五オ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)] 5
『風流 妖化役者附』上 読了 五ウ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)] 6
『風流 妖化役者附. 上』(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ)
鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)]
19cm
黒本
書名は題簽による 版心書名:役しや 角書付書名:風流妖化役者附
墨書入あり
和装
黒本(くろほん、くろぼん)とは
江戸時代に書かれた挿絵が描かれた本、草双紙の一種。
子供向けの赤い表紙の赤本が発展して、青少年向きの黒い表紙の黒本になった。
題材は、浄瑠璃、歌舞伎、英雄伝、戦記が多い。草双紙 黒本
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