山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 一オ
とくに
百万両
ぶげんと
よば
れたる
あだ
きや
の
ひとり
むすこ
をゑん
うらミて
ことしも
つゞヤはた
ちといふころ
なりしかひん
のやまひハくに
ならすほかのなかれ
かしといふミなれ
ともしゆうとゝ
うハきなとを
このミしんるい
ぶしの正ほん
なぞをミてたま
きヤ伊太八うき
よ猪の介が身のうへを
うらやましくおもひ
一生のおもひでにこの
やうなうわきなうきな
の立つ者からもあらば
ゆく/\ハいのちもすてやうとばからしき事とほかけいのちがけのおもひ付をしける
こういふミのうへ二
なりたちさぞ
おもしろ家老
よい月日の
下で生れた
てやひざ
(読み間違いはお許しください。)
山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 1
山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 2
印行三百部之内
第三七號(第37号)
會製複書稀(稀書複製会)