映画『サンブンノイチ』3,7★ 2013年製作 監督:品川ヒロシ 藤原竜也、窪塚洋介、池畑慎之介、中島美嘉、哀川翔(特別出演)、小杉竜一(ブラックマヨネーズ)、田中聖、木村了、哀川翔(特別出演) 他
藤原竜也さんの映画が見たかったので、『サンブンノイチ』を見た。
「サンブンノイチ」は7文字。「7」は素数。「素数」は無限にある。
日本における「7」では、短歌や俳句を思い浮かべる。
「短歌や俳句」と云った言わば一種の言葉遊び。『サンブンノイチ』は「散文の一(ひとつ)」と言いかけることもできるであろうが、本作品でもアップテンポな台詞の問答が魅力的である。
サンブンノイチは1/3でで、0.3333…。どこまで云っても、わりきれない。割り切れないが、本作品は映画の文法に則った、割り切れる後味の良い作品んい仕上がっている。
藤原竜也さんと小杉竜一さんと田中聖さんでのアップテンポな言葉のやり取りの繰り返しが、面白みを増したが、最終的には少しくどい。
藤原竜也さん、窪塚洋介さん、池畑慎之介さん、中島美嘉さんたちの役者としてのオーラが半端なく鋭く、迫力を感じた。
また、少しだけ出演の哀川翔さんは、別段これといった場面でもないのだが、ピリリとした山椒的な役割なのか、映画終了後も印象に残る。
素晴らしい役者さんたちに助けられたと言って過言ではない本映画では、お笑いの小杉竜一さんも一生懸命で少し心を動かされた、
藤原竜也さんさんの節々の映画引用が見事である。
また、小杉竜一さんの台詞である
「映画が良いとか悪いとか、評価する奴が嫌いなんじゃ、俺は『インディ・ジョーンズ(?)』が好きなんや。それを『インディ・ジョーンズ(?)』は下手やとか云々言う奴が嫌いなんじゃ。(要約)」
と云った内容に心が惹かれ、同時にな納得した。
そうだ、私も上の記録はボツにして、次のように書くことにしよう。
映画『サンブンノイチ』は面白かった、と。
『サンブンノイチ』
スタッフ・キャスト
監督
品川ヒロシ
製作統括
井上伸一郎 岡本昭彦
プロデューサー
水上繁雄 仲良平 千綿英久
藤原竜也、窪塚洋介、池畑慎之介、中島美嘉、小杉竜一(ブラックマヨネーズ)、田中聖、木村了、哀川翔(特別出演) 他
解説
自作の映画化「ドロップ」「漫才ギャング」でメガホンをとった品川ヒロシの監督第3作。原作は木下半太の同名小説で、
品川監督にとっては初となる他者原作の映画化。
人生の一発逆転をかけて銀行強盗を成功させた、キャバクラ「ハニーバニー」店長のシュウ、ボーイのコジ、常連客の健さん。手にした数億円の大金は3人で山分けするはずだったが、それぞれが自分の取り分を少しでも増やそうと駆け引きを始める。さらに謎の女や闇の帝王など、さまざまな人物がその金を狙って現れ、騙し合いや奪い合いを繰り広げる。中心となるシュウ、コジ、健さんに藤原竜也、田中聖、小杉竜一(ブラックマヨネーズ)が扮するほか、中島美嘉、窪塚洋介、池畑慎之介☆ら個性的なキャストが集い、破天荒なキャラクターたちを演じる。
2013年製作/119分/PG12/日本
配給:KADOKAWA
藤原竜也、田中聖、小杉竜一(ブラックマヨネーズ)、中島美嘉、窪塚洋介、池畑慎之介☆、木村了、哀川翔(特別出演)