『絵本百物語』 巻一 第四 塩の長次郎(しほの ちやうじらう) (『絵本百物語』桃山人著 竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より
塩の
長次郎
家尓飼たる
馬を殺して食しより馬の
霊気常尓長次郎が口を出入なすとぞ
この事ハむかしよりさま/″\尓いひつたへり
塩の長次郎= しほの ちやうじらう
飼たる= 飼いたる
馬を殺して食しより= (文意)馬を殺して食ってからというもの
この事ハむかしよりさま/″\尓いひつたへり=
(文意)この事は昔から色々と言い伝えられている。
本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて無い場合は「、」突表記しています。
(「尓」「能」などのように、助詞の部分はそのまま元字で書いています)
『桃山人夜話 絵本百物語』より 多田克己編 京極夏彦他 国書刊行会 より
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