みかけハこハゐが とんだいゝ人だ 大判錦絵 弘化四年(1847)頃 藤岡屋彦太郎 一勇斎國吉画 『歌川国芳展』図録より
みかけハこハゐが とんだいゝ人だ
大ぜいの
人がよろしく
たかつて
とふと
いゝ人を
こそらへた
とかく人のことハ
人丹してもらハ ねば
いゝ人丹ハならぬ
印 一勇斎
印 國吉
戯画 印
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や
後頭部のもとどりには、力紙が巻かれている。
着物の文様が「三つ引き両」三つ引き両であることから、此背中の持ち主は、朝比奈であるという。
朝比奈= 鎌倉時代の武将
「朝比奈島巡り」など、多くの伝承が残る。
三つ引き両=三つ引両紋様
引両紋=引両紋(ひきりょうもん)は、引両を図案化した日本の家紋である。
単数から複数の平行線を描いたもので、室町幕府を開いた足利氏使用の
「丸に二つ引(足利二つ引)」は将軍家の権威の象徴ともなった。
室町時代に編纂された『見聞諸家紋』(写本が現存)には、
日本の皇室から下賜された五七桐と並べて足利将軍家の紋として掲載されている。
両引= 引両は、”引竜”・”引領”・”引輛”とも書く。
二つ引両紋様=(余談ですが)
松嶋屋さんの片岡仁左衛門丈の家紋は「丸に二つ引両」です。
本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて無い場合は「、」突表記しています。
(「尓」「能」などのように、助詞部分はそのまま元字で書いています)