「鼠よけの猫」 鼠よけの猫 1841年(江戸・天保12) 落款 一勇斎国芳画 板元 川口屋宇兵衛 『奇想天外歌川國芳 図録』より
鼠よけの猫
此図ハ猫の絵尓妙を
得し一勇斎の圖尓して
あれを家内尓張おく
時尓ハ鼠もこれをミれバ
おのづとおそれをなし
次第尓すくなくなりて
出るともいたづらを
けつしてせず 誠尓
妙なる 圖なり
福川堂記 一勇斎
國芳
本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて無い場合は「、」突表記しています。
(「尓」「能」などのように、副詞部分はそのまま元字で書いています)
妙(めう)=みょう
みょう〖妙〗 ミョウ(メウ) たえ
1.《名・造》不可思議なほどすぐれている。巧みである。きわめて美しい。善美の極。たえ。
「妙を得た医師」
2.若く美しい。
「妙麗・妙齢」
出る=いづる
けつして=決っして
鼠よけの猫 1841年(江戸・天保12)
落款 一勇斎国芳画
板元 川口屋宇兵衛