169:『頬焼阿弥陀縁起・不動利益縁起』「頬焼阿弥陀縁起」上巻下巻 続々日本絵巻大成 伝記・縁起篇 4 中央公論社(3枚)
小松茂美(編)
続々日本絵巻大成 : 伝記・縁起篇
中央公論社
1995.5
159ページ
定価 ¥48,422(税込)
『頬焼阿弥陀縁起・不動利益縁起』より「頬焼阿弥陀縁起」を読む。
「頬焼阿弥陀縁起」はどこかで読んだような聞いたようなよくありそうなお話。
万歳法師が盗人の罪をきせられ、頬に火印を押される。阿弥陀様が万歳法師の身替わりに頬のやけどをおって下さるありがたいお話。
くわしい筋書きはここでは省略。
歌舞伎に仕立てられそうなお話にニンマリ(*^^*)
興味深い天雅いくつかある。
頬に火印の折り使われる金具は馬屋から持ち出した轡…馬・が気にかかるが、説明はない。
「頬焼阿弥陀縁起」は貴○を巧みに描き込んでひとつの話しをつくりあげている感じがする。
上巻
万歳法師
万歳法師はひとり念仏を唱える
下巻
阿弥陀像を安置した仏間の庭先に 乞食(当時鎌倉における後家人屋敷の風俗)
やせこけた情けない顔の犬がいる
下巻
新造なった岩厳寺(頬焼阿弥陀像)の山門に 二人の下僧
手にする椀と瓢(ひさご)をたたきながら節をつけて経文でも称えている風情
多く間違っていると思いますので、お気づきの点がございましたら教えて頂けましたら嬉しいです