『人形の家』1879年 ヘンリック・イプセン 岩波文庫 原千代海訳) 俳優座劇場プロデュース No.108の音楽劇 『人形の家』を見るにあたって。
『人形の家』
1879年
ヘンリック・イプセン
岩波文庫
原千代海訳)
俳優座劇場プロデュース No.108の音楽劇 『人形の家』を見るにあたって、岩波文庫を読む。
『人形の家』は毎度岩波文庫で読み、今回で五回目くらいだと思う。
初めて読んだのは十代。まだ大学に入る前で中学か高校の頃であった。
その後折を見て、自分の感想の変化を楽しみにしながら読んでいるが、概ねはじめに読んだ感想とぶれてないのが不思議である。
本作品においてはノアの出て行く場面で賛否両論がある。なので、ここでは私の感想はあえて控えたい。
だが、これだけは付け加えておきたい。
『人形の家』は世間一般的に「女性の自立」を唱えられている場合が多いのだが、そういった単純な内容だけではない。
それは本書を読めば、随所随所に野良の心の揺れ動きとして、ちらほらとほのめかされている。
諸々の意見があるのは当たり前で、私の場合はといった事実を踏まえて書いているが、ここでは意図的にネタバレも控えておきたい。
さて、俳優座劇場プロデュースの音楽劇 『人形の家』ではどの部分をクローズアップされ、どのように演出され、どのような舞台が展開されるかが楽しみでならない。
少なからず舞台に関心のある私にとってはぎ戯曲や脚本を読んだ上で舞台を見たり、舞台を見た後にもと本を楽しむといった行為が楽しみの一つである。
そういった意味でも、小説で慣れ親しんだとも言える『人形の家』を音楽劇で見られるという幸運に感謝したい。
出演 土居裕子 / 大場泰正 / 畠中洋 / 古坂るみ子 / 進藤忠 / 長浜奈津子 / 川口大地 / 本田玲央 / 納田洸太 / 樋山雄作 / 仙崎貴子 / 竹本瞳子 / 宮田佳奈
スタッフ 作: ヘンリック・イプセン / 翻訳: 原千代海 / 演出: 西川信廣 / 作曲・音楽: 上田亨 / 作詞: 宮原芽映
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