『江戸時代の古文書を読む 田沼時代』「田沼意知刺殺事件の真相」 出典 石河家文書『徳川林政史研究所所蔵』
田沼意知は、田沼意次の子
吉良斬り付け事件の『忠臣蔵』や歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』はあまりにも有名だが、田沼意知にもこういった事件があったとは。
善左衛門が田沼意知に何箇所も深手を負わせ、善左衛門が奉行所に問いただされる。
しかし数日後、善左衛門が亡くなった時点で切腹。
当時はいかなる理由があるにせよ、傷をおった者の息が途絶えた時点で、斬り付けたものは切腹になったという。
なお切腹は、歴史書に度々書かれているように、芝居と同様の所作が途中まで行われる。
しかし実際には、探検ではなく、木刀や扇子が置かれて腹を切る仕草をした時点で検視が見届け、首を切ったという。
善左衛門の場合は木刀が置かれ、上のように腹を切る仕草をした時点で検視が見届け、首を切ったのだと書かれていた。
歌舞伎を思い浮かべながら読んだので、不謹慎ではあるが、物語として非常に楽しかった。
ただ、善左衛門の斬り付けたるゆうのいかんん委せよ、死んだ時点で切腹を命じられたという史実は、忍びない思い出ある。
『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』
『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』「鸚鵡楼中記」 芝居の『仮名手本忠臣蔵』とは異なる内容が「鸚鵡楼中記」には日記として書かれている。
『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』「生類憐みの令と元禄政治」出典・仰出之留(国立公文書館内閣文庫所蔵) 生類憐みの令(五代将軍徳川綱吉)
『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』「元禄時代の江戸みやげ」 『新版 古郷帰の江戸噺(こきょうがえりのえどばなし)』出典・仰出之留(国立公文書館内閣文庫所蔵) 綱吉の頃
『江戸時代の古文書を読む 享保時代』
享保という時代 『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』(徳川林政史研究所監修 東京出版社)を読むにあたって
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『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』から「享保の渡来象始末記」太田尚宏 綱豊卿は後の家宣。家宣の孫(綱吉の子)としての紀伊からの頼宣が八代将軍徳川吉宗。吉宗は実学好きで、日頃海外にも目を向けており、象も輸入。
徳川 宗春(とくがわ むねはる) 『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』「徳川宗春の実像と治政 御庭番の職務などに関する史料を読む。」(徳川林政史研究所監修 東京出版社)を読むにあたって、知っておきたいこと。
徳川宗春が鯔背で人気があり、歌舞伎『傾城夫恋桜』にもなった。 『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』「徳川宗春の実像と治政 御庭番の職務などに関する史料を読む。」
『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』「御庭番の隠密活動」 深い雅海 元々御庭番は、紀州藩主徳川吉宗が八代将軍職を継いだ際、将軍独自の情報蒐集機関として設置された。
『江戸時代の古文書を読む 田沼時代』
『江戸時代の古文書を読む 田沼時代』「田沼意次と失脚」 田沼意次について
『江戸時代の古文書を読む 田沼時代』「田沼意次の出頭」 評定所(ひょうじょうしょ)とは
『江戸時代の古文書を読む 田沼時代』「田沼意知刺殺事件の真相」 出典 石河家文書『徳川林政史研究所所蔵』