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Channel: 乱鳥の書きなぐり
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映画『Diner ダイナー』監督蜷川実花 原作平山夢明 脚本後藤ひろひと 5★ 藤原竜也 玉城ティナ 小栗旬 土屋アンナ 窪田正孝 本郷奏多 真矢ミキ 奥田瑛二

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  ドバイ空港



 映画『Diner ダイナー』監督蜷川実花 原作平山夢明 脚本後藤ひろひと 5★/5★  藤原竜也 玉城ティナ 小栗旬 土屋アンナ 窪田正孝 本郷奏多 真矢ミキ 奥田瑛二  2019年

 劇場公開日 2019年7月5日


 封切り初日、映画『Diner ダイナー』を観る。
 怖い映画などは苦手だが、それを上回る質の良さに驚く。
 この映画は上質の舞台を見ているようだ。
 また、サイケデリックに一見感じられる本映画の色彩の豊かる品の良さに驚く。

 ダイナーの壁にかけられた100号近い絵が店内のソファーに流れ床元に視線を促す。
 絵の前に立った藤原竜也さんは
 天井から吊るされたシャンデリアの縦線と絵の縦線とライトによって、一面が一体化される。
 また、他の壁の絵も話の展開を暗示させ、素晴らしい。
 十代から慣れ親しんだ横尾忠則さんのスプレーなどで描かれた絵画が生かされ、画面全体をチッ泰造系の世界に導く。

 料理の細部に渡る色感も素晴らしい。
 スフレを着れば中からクリームが溢れ出す。
 豪華な料理の多方向に広がる筋のクリームには、幅狭く一筋のイチゴソースが流され、これも立体造形である。

 効果的に新世界の音楽が流れ、場面場面を印象付ける。

 また、藤原竜也さんと玉城ティナさんの熱演ぶりも見逃せない。
 玉城ティナさんに至っては肩を前に出し猫背を装う場面がいくつかあり、フィギア(舞台的に考えれば「人形振り」)を思い浮かばせる。

 窪田正孝さん、土屋アンナさんのインパクトは藤原竜也さんと玉城ティナさんと同様に強く、余韻を残す。
 他の役者さんたちもまた然り。

 筋書きは単純であるが、歌舞伎と同じ手法と考えれば不思議ではない。
 テーマが絞られておるはっきりとしている、軸となるテーマがぶれず、ラストまでその流れを持って行く素晴らしさ。
 ある意味、酢溶接を読み進めるかのような作りでもあるし、舞台を見ているようにも思える上等な作品に出来上がっている。

 舞台美術や音楽や役者さんたちの表現力も満点である。
 後藤ひろひとさん(素晴らしい)も映画に携わっておられるのが喜ばしい。
 娯楽映画ではあるのであろうが、蜷川実花監督が本気で現代的に楽しく芸術的に取り組んだ上質の作品である。

 ラストはブラインド(夕日を表現した、佐藤浩太さんの照明)無しでは考えられない。
 ストリートしても画としても美しいラストが描かれていた。

 ネットを見れば色々な評価がうかがえる。
 私は舞台や美術や音楽が少なからず好きなので、評価は満点。
 大変満足の行く映画であったと喜んでいる。


 以下のデーターはウィキペディアなど ▼
 解説
 藤原竜也と蜷川実花監督(素晴らしい!)が初タッグを組み、平山夢明の小説「ダイナー」を映画化。元殺し屋の天才シェフ、ボンベロが店主をつとめる殺し屋専用の食堂「ダイナー」。日給30万円の怪しいアルバイトに手を出したばかりに闇の組織に身売りされてしまった少女オオバカナコは、ボンベロに買われウェイトレスとして働くことに。ボンベロが「王」として君臨するダイナーには、全身傷だらけの孤高の殺し屋スキンや、子どものような姿をしたサイコキラーのキッド、不気味なスペイン語を操る筋肉自慢の荒くれ者のブロら、ひと癖もふた癖もある殺し屋たちが次々とやって来て……。ダイナーの店主ボンベロ役を藤原、物語の鍵を握る少女オオバカナコ役を玉城ティナが演じるほか、窪田正孝、斎藤工、小栗旬、土屋アンナ、奥田瑛二ら豪華キャスト陣が殺し屋役で出演。


 小説『白鯨 上』
 プール横で女が横たわりくつろぎながら小説『白鯨 上』の文庫本を片手絵もち読んでいる静かな時間。
 突如膨れ上がった男が口から鯨の塩が吹き上がるかのように吹き出る。
 奥田瑛二さん(亡くなったボスの代表格の手下 1/4)におそらく殺されたであろう、小栗旬さん(亡くなったボスの手下 1/4)であった。
 私は小説の『白鯨』を読んでなかった。
 帰宅後ネットで調べてみると、以下のように書かれていた。
『白鯨』を持ってきた時点(素晴らしい!)でも、この映画のすごさを感じられる。

『白鯨』(はくげい、英: Moby-Dick; or, The Whale)は、アメリカの小説家・ハーマン・メルヴィルの長編小説。
 本作は実際に捕鯨船に乗船して捕鯨に従事したメルヴィルの体験をもとに創作され、1851年に発表された。
 アメリカ文学を代表する名作、世界の十大小説の一つとも称される。
 たびたび映画化されている。
 原題は初版(1851年)の英国版が The Whale、米国版が Moby-Dick; or, The Whale であるが、その後 Moby-Dick; or The White Whale とする普及版が多く刊行されており、日本では『白鯨』の題が定着している。

 概要
 本作品は、沈没した悲運の捕鯨船でただ一人だけ生き残った乗組員が書き残した、白いマッコウクジラ「モビィ・ディック」を巡る、数奇な体験手記の形式をとる。
 本作品は大長編である上に、難解かつ全体の雰囲気が暗鬱で、読み通すことが難しいことでも名高い。
 鯨に関する当時の知識の叙述や、当時の捕鯨技術の描写などストーリー外の脱線が多く、またイシュメイルやエイハブなど人名が旧約聖書から象徴的に引用されていることなどが、名前が知られているほど愛読されていない理由の一つである。

 あらすじ
 アメリカの捕鯨船団が世界の海洋に進出し、さかんに捕鯨を行っていた19世紀後半、当時の大捕鯨基地・アメリカ東部のナンタケットにやってきた語り手のイシュメイルは、港の木賃宿で同宿した、南太平洋出身の巨漢の銛打ち・クイークェグと出会い、ともに捕鯨船ピークォド号に乗り込んだ。
 出航のあと甲板に現れた船長のエイハブは、かつてモビィ・ディックと渾名される白いマッコウクジラに片足を食いちぎられ、鯨骨製の義足を装着していた。片足を奪った「白鯨」に対するエイハブ船長の復讐心は、モビィ・ディックを悪魔の化身とみなし、報復に執念を燃やす狂気と化していた[4]。エイハブ船長を諌める冷静な一等航海士スターバック、常にパイプを離さない陽気な二等航海士のスタッブ、高級船員の末席でまじめな三等航海士フラスク、銛打ちの黒人ダグーやクイークェグ、インディアンのタシテゴなど、多様な人種の乗組員にエイハブの狂気が伝染し、白鯨に報復を誓う。
 数年にわたる捜索の末、ピークォド号は日本の沖の太平洋でモビィ・ディックを発見・追跡する。白鯨と死闘の末にエイハブは海底に引きずり込まれ、損傷したピークォド号も沈没する。イシュメイルのみが生き残り、棺桶を改造した救命ブイにすがって漂流の末、他の捕鯨船に救い上げられる。


 白鯨(ハーマン・メルヴィル)-あらすじ

 スタッフ
 監督蜷川実花 原作平山夢明 脚本後藤ひろひと
 杉山嘉一
 蜷川実花

 音楽:大沢伸一  素晴らしい!
 曲目リスト
Life Sharpener 1. Life Sharpener
遠き山に日は落ちて 2. 遠き山に日は落ちて
交響曲第9番 ホ短調 作品95『新世界より』 第2楽章 ラルゴ (Chime Ver.1) 3. 交響曲第9番 ホ短調 作品95『新世界より』 第2楽章 ラルゴ (Chime Ver.1)
Life Tuner 4. Life Tuner
Inside the Machine Mind 5. Inside the Machine Mind
Asian Breeze 6. Asian Breeze
Diner 7. Diner
Foley 8. Foley
Blowing Up Thrills 9. Blowing Up Thrills
交響曲第9番 ホ短調 作品95『新世界より』 第2楽章 ラルゴ (Chime Ver.2) 10. 交響曲第9番 ホ短調 作品95『新世界より』 第2楽章 ラルゴ (Chime Ver.2)
Los Chicanos 11. Los Chicanos
Beast’s Banquet 12. Beast’s Banquet
Pomme De Reinette Et Pomme D’api (Diner Arrangement) 13. Pomme De Reinette Et Pomme D’api (Diner Arrangement)
Baroque Souffle 14. Baroque Souffle
Far East Chimes 15. Far East Chimes
Kids Chaos 16. Kids Chaos
Alouette, Gentille Alouette (Diner Arrangement) 17. Alouette, Gentille Alouette (Diner Arrangement)
Pipe Action 1. 18. Pipe Action 1.
Wild Party 19. Wild Party
Pipe Action 2. 20. Pipe Action 2.
Funeral Funnel 21. Funeral Funnel
Kikuchiyo 22. Kikuchiyo
Katana 23. Katana
The Hamburger Theater 24. The Hamburger Theater
7 gongs & 2 bell 25. 7 gongs & 2 bell
Perfect Souffle 26. Perfect Souffle
交響曲第9番 ホ短調 作品95『新世界より』 第2楽章 ラルゴ (Jukebox Ver.) 27. 交響曲第9番 ホ短調 作品95『新世界より』 第2楽章 ラルゴ (Jukebox Ver.)
Fresh’n New Pepper 28. Fresh’n New Pepper
交響曲第9番 ホ短調 作品95『新世界より』 第3楽章 スケルツォ 29. 交響曲第9番 ホ短調 作品95『新世界より』 第3楽章 スケルツォ
HMO (Hidden Mandarin Orange) 30. HMO (Hidden Mandarin Orange)
Funeral Finale 31. Funeral Finale
Shuriken 32. Shuriken
Diner Death 33. Diner Death
交響曲第9番 ホ短調 作品95『新世界より』 第4楽章 アレグロ・コン・フォーコ (Diner Arrangement) 34. 交響曲第9番 ホ短調 作品95『新世界より』 第4楽章 アレグロ・コン・フォーコ (Diner Arrangement)
レクイエム Op.48:第3曲 サンクトゥス 35. レクイエム Op.48:第3曲 サンクトゥス
レクイエム Op.48:第7曲 イン・パラディズム 36. レクイエム Op.48:第7曲 イン・パラディズム
Mex Mug 37. Mex Mug
Distant Mountain 38. Distant Mountain


 主題歌:DAOKO×MIYAVI「千客万来」(ユニバーサル ミュージック)

 プロダクションデザイナー:enzo

 食堂の装飾美術:横尾忠則  素晴らしい!

 照明:佐藤浩太  素晴らしい!

 編集:森下博昭

 キャラクターデザイン:長瀬哲朗

 ヘアメイクデザイン:ShinYa

 フードクリエイション:諏訪綾子  素晴らしい!
 諏訪 綾子(すわ あやこ、は食による表現活動を行うアーティスト。
 金沢美術工芸大学卒業後、東京を拠点に2006年(平成18年)より、特定のコンセプトを食で伝える自らの表現を「food creation」と名づけて活動を開始する。
 以降、国内外の美術館、ギャラリーで展覧会・パフォーマンスを行う。ファッションブランド、百貨店、ホテルなどの企業とイベント演出を手がける他、商品開発、広告デザインなどの分野で、食に関する表現活動を行っている。

 アクション監督:川澄朋章

 VFXスーパーバイザー:野崎宏二

 助監督:川村直紀




 キャスト
 藤原竜也
 玉城ティナ
 窪田正孝
 小栗旬 
 土屋アンナ 
 窪田正孝
 本郷奏多 
 真矢ミキ 
 奥田瑛二
 武田真治


 製作年 2019年
 製作国 日本
 配給 ワーナー・ブラザース映画
 上映時間 117分

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