『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン 阿部サダヲ×岡田将生×寺島しのぶ 作・演出 松尾スズキ』5★/5★
(舞台構成が面白いだけではなく、古典芸能的感覚をと入り入れた舞台は奥行きを見せ、重厚であった。)
家族とともに『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン 阿部サダヲ×岡田将生×寺島しのぶ 作・演出 松尾スズキ』をみる。
『植物男子ベランダー SEASON2』でもいい味を見せられていた 松尾スズキ演出のお舞台とあっては見ないわけにはいかない。
予想は見事的中。『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン 阿部サダヲ×岡田将生×寺島しのぶ 作・演出 松尾スズキ』は大変面白かった。
寺島しのぶさんがいい味を出され、大きく、迫力がある。体当たりで舞台に挑まれていた。彼女の躍動感がこちらに伝わって来て、魅了した。
阿部サダヲとともにセンスを持って踊る場面でも、菊五郎さんを踊りを思わせる顔のキメがあり、満足。
現代劇を寺島しのぶという女優と義太夫節が見事に古典の世界へ誘い、古典芸能的感覚をと入り入れた舞台は奥行きを見せ、重厚であった。
実力派の吹越満さんが重要な各箇所で、耳痛にたわむれつつも舞台船体を引き締めておられた。
岡田将生さんは美しく描かれ、それを舞台上でより一層表現される。
阿部サダヲさんは私の持っていたイメージとは少し違う役所であったが、彼らしく、楽しく明るいムードを盛り上げられ、思いテーマの部分でさえ、観客を楽しい気持ちにすりかえられる。
松尾スズキさんと役者さんたちと舞台構成および展開の面白さで、男女を問わず観客を楽しませてくださった。
私は安宅じめ録画しておいた『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン 阿部サダヲ×岡田将生×寺島しのぶ 作・演出 松尾スズキ』で楽しませていただいたが、見終えてすぐに消去はしなかった。
『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン 阿部サダヲ×岡田将生×寺島しのぶ 作・演出 松尾スズキ』ももう一度日をおいて見て見たい。
以下のデーターは全てwowow公式ホームページより ▼
2016年上演の松尾スズキのステージは、今だからこそ描けるタブーに挑戦した戦場ボーイズラブ。笑いと悲しみとリアルが交錯するエンターテインメントな舞台。
松尾スズキが8年ぶりにシアターコクーンに書き下ろした作品「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」。
主演は松尾とのタッグを組み、20年以上となる“怪優”阿部サダヲ。阿部の妻役には、日本を代表する演技派女優・寺島しのぶ。阿部と寺島の“相手”となる美少年ダンサーと浮気相手の2役に、松尾作品初参戦で挑む岡田将生。三味線やおはやしなど邦楽の生演奏とともに伊藤ヨタロウが義太夫風に物語を進行していくのも魅力の1つだ。ほか、吹越満、皆川猿時、池津祥子ら松尾が信頼を置くキャスト陣が顔をそろえる。松尾が送る、極上エンターテインメント作品。
2016年上演の松尾スズキのステージは、今だからこそ描けるタブーに挑戦した戦場ボーイズラブ。笑いと悲しみとリアルが交錯するエンターテインメントな舞台。
大人計画主宰で作・演出・出演を務めるほか、作家、映画監督、ナレーターなど数多くの顔を持つ松尾スズキ。今作を「夫婦の話を正面から書いてみたかった」と語るも、「かけ離れたものを組み合わせてまったく新しいものを作り出そうとするのが僕のやり方」と続けるように、“夫婦”をテーマに、“ボーイズラブ”“戦場”“邦楽”“ダンス”というさまざまな要素を取り入れ、松尾にしか描けない世界を作り上げた。
【ストーリー】
紛争の絶えないアジアの国、ジャワンガスタンでは少年売春が横行していた。ある日、ハラーシュ(村杉蝉之介)がオーナーの「クラブ・コナジュース」に、ダンサー“ゴーゴーボーイ”として美しい少年トーイ(岡田将生)がヤギ3頭と引き換えに投げ込まれる。トーイはそのクラブにある1脚のいすの魅力に取り付かれる。時を同じく、ベストセラー作家の永野ヒロユキ(阿部サダヲ)は、ジャワンガスタンで人質になってしまった先輩・八木(吹越満)を救うため日本からこの国にやって来る。永野は、戦闘が激化する状況下で先輩につながるパイプをたどる中、トーイに出会い強く惹かれていく。一方、日本で永野の帰りを待つ妻ミツコ(寺島しのぶ)は、一度諦めかけた女優としての再起を図り、ある仕事に懸けていたが、永野の消息が絶え、彼を助けようとジャワンガスタンへ飛ぶ。トーイの願い、永野の想い、ミツコの欲望…、彼らの行く先に“天国”はあるのだろうか。
収録日・収録場所
2016年7月21日/東京 Bunkamuraシアターコクーン
阿部サダヲ
岡田将生
皆川猿時
池津祥子
宍戸美和公
村杉蝉之介
顔田顔彦
近藤公園
平岩紙
岩井秀人
阿部翔平
井上尚
掛札拓郎
高樹京士郎
中智紀
古泉葵
伊藤ヨタロウ
松尾スズキ
吹越満
寺島しのぶ