写真のポスターは、2018年2月松竹座
片岡仁左衛門が平成30年度文化功労者に選出「ただただ、歌舞伎が好き」
片岡仁左衛門丈が平成30年度文化功労者に選出された。
おめでとう!考夫さん!!!
片岡仁左衛門が平成30年度文化功労者に選出された。
ああ!やっと!と嬉しい気持ちが波寄せる。
考夫さん、おめでとうございます!!!
孝玉の頃から演技が好きだった仁左衛門丈
『惜しいな』と思われるうちに辞めたいとおっしゃっているが、先代のように。上手からしもてへ歩かれるだけでも良いので、舞台好きの心意気を最後まで見せていただきたいと説に願う。
今や十代の頃から大変好きだった役者さんといえば、唐十郎丈と仁左衛門丈だけである。
いついつまでもお元気で、私たちに本当の歌舞伎を見せ続けていただきたいと願ってやみません。
「死ぬまで修業」 文化功労者に片岡仁左衛門さんら(18/10/26)
2018年10月26日 11:30
文化功労者は、文部科学省が決定する、文化の向上発達に功績を残した人に送られる称号。
仁左衛門は歌舞伎での功績を認められ、このたびの選出となった。
選出に際し、取材に応じた仁左衛門は
「栄誉に浴しまして、身の引き締まる思いでございます」
と挨拶。
市川團十郎が助六を勤める公演のビデオを自宅で観ている最中に、受賞の知らせを電話で受けたと言い、自身と妻の2役を演じそのシーン再現してみせ、会見場を和ませる。
記者から当日の装いについて尋ねられ、中学1年か2年のときに父から褒美に贈られたという腕時計を「いつも着けている物ですが」と紹介する片岡仁左衛門。
記者から当日の装いについて尋ねられ、中学1年か2年のときに父から褒美に贈られたという腕時計を「いつも着けている物ですが」と紹介する片岡仁左衛門。
自身の原動力を「ただただ、歌舞伎が好きということですね」と語る仁左衛門は、
「正直、廃業しようという時期もありましたが、やはり歌舞伎の魅力から離れられなかったと言うか、逃げられなかったと言うか……」
と振り返り、「常に挑戦」「何でも命がけ」と歌舞伎に対する貪欲な姿勢を見せる。
そして1993年の大病からの復帰を、
「非常におこがましい言い方なんですけれども」
と前置きしながら
「神様が『歌舞伎のためにもっとがんばれ』とおっしゃってくださったんだと思いました」
と回想し、
「私から歌舞伎を取ったら何もなくなります」
とコメント。さらに
「うぬぼれ……甘えではないのですが、お見せしても恥ずかしくないと思える段階、『惜しいな』と思われるうちに辞めたい」
と引き際についても言及した。
父から贈られた腕時計を見つめる片岡仁左衛門。
父から贈られた腕時計を見つめる片岡仁左衛門。
歌舞伎界の今後については
「とにかく古典ものの掘り下げ。そして掘り下げることで生まれる芝居の新しい魅力を、歌舞伎をご存知ないお客様方に訴えたい」
と目標を掲げ、
「お客様を目新しいことで捕まえるのではなく、掘り下げる努力をすることが一番大事だと思います」
とやわらかな表情の中にも真摯な持論を忍ばせる。続けて
「言い古された言葉ですけど、『死ぬまで修行』。我々に終点はないわけですから、とにかく体力の許す限り“歌舞伎”というものを、多くの人に伝えていきたい」
と語り、“歌舞伎”の箇所で声に力を込めた。
一方で、来年2019年で芸歴70年を迎える自身の展望については、
「私は本当に頼りない男でね」
と笑い、
「不逆流生(ふぎゃくりゅうせい)という私が作った言葉があるのですが、“流れに逆らわず、流れを生かす”が私のモットー。だから来年は、どういう流れが来るか次第ですね」
とフワリ、笑顔でかわす。
そして仁左衛門は「今までのこういう会見の中で、私が一番阿呆でしょ?(笑)」
と、終始笑いの絶えなかった会見場を笑顔であとにした。
(ステージ ナタリーより)
ご覧くださり、ありがとうございます。
片岡仁左衛門が平成30年度文化功労者に選出「ただただ、歌舞伎が好き」
片岡仁左衛門丈が平成30年度文化功労者に選出された。
おめでとう!考夫さん!!!
片岡仁左衛門が平成30年度文化功労者に選出された。
ああ!やっと!と嬉しい気持ちが波寄せる。
考夫さん、おめでとうございます!!!
孝玉の頃から演技が好きだった仁左衛門丈
『惜しいな』と思われるうちに辞めたいとおっしゃっているが、先代のように。上手からしもてへ歩かれるだけでも良いので、舞台好きの心意気を最後まで見せていただきたいと説に願う。
今や十代の頃から大変好きだった役者さんといえば、唐十郎丈と仁左衛門丈だけである。
いついつまでもお元気で、私たちに本当の歌舞伎を見せ続けていただきたいと願ってやみません。
「死ぬまで修業」 文化功労者に片岡仁左衛門さんら(18/10/26)
2018年10月26日 11:30
文化功労者は、文部科学省が決定する、文化の向上発達に功績を残した人に送られる称号。
仁左衛門は歌舞伎での功績を認められ、このたびの選出となった。
選出に際し、取材に応じた仁左衛門は
「栄誉に浴しまして、身の引き締まる思いでございます」
と挨拶。
市川團十郎が助六を勤める公演のビデオを自宅で観ている最中に、受賞の知らせを電話で受けたと言い、自身と妻の2役を演じそのシーン再現してみせ、会見場を和ませる。
記者から当日の装いについて尋ねられ、中学1年か2年のときに父から褒美に贈られたという腕時計を「いつも着けている物ですが」と紹介する片岡仁左衛門。
記者から当日の装いについて尋ねられ、中学1年か2年のときに父から褒美に贈られたという腕時計を「いつも着けている物ですが」と紹介する片岡仁左衛門。
自身の原動力を「ただただ、歌舞伎が好きということですね」と語る仁左衛門は、
「正直、廃業しようという時期もありましたが、やはり歌舞伎の魅力から離れられなかったと言うか、逃げられなかったと言うか……」
と振り返り、「常に挑戦」「何でも命がけ」と歌舞伎に対する貪欲な姿勢を見せる。
そして1993年の大病からの復帰を、
「非常におこがましい言い方なんですけれども」
と前置きしながら
「神様が『歌舞伎のためにもっとがんばれ』とおっしゃってくださったんだと思いました」
と回想し、
「私から歌舞伎を取ったら何もなくなります」
とコメント。さらに
「うぬぼれ……甘えではないのですが、お見せしても恥ずかしくないと思える段階、『惜しいな』と思われるうちに辞めたい」
と引き際についても言及した。
父から贈られた腕時計を見つめる片岡仁左衛門。
父から贈られた腕時計を見つめる片岡仁左衛門。
歌舞伎界の今後については
「とにかく古典ものの掘り下げ。そして掘り下げることで生まれる芝居の新しい魅力を、歌舞伎をご存知ないお客様方に訴えたい」
と目標を掲げ、
「お客様を目新しいことで捕まえるのではなく、掘り下げる努力をすることが一番大事だと思います」
とやわらかな表情の中にも真摯な持論を忍ばせる。続けて
「言い古された言葉ですけど、『死ぬまで修行』。我々に終点はないわけですから、とにかく体力の許す限り“歌舞伎”というものを、多くの人に伝えていきたい」
と語り、“歌舞伎”の箇所で声に力を込めた。
一方で、来年2019年で芸歴70年を迎える自身の展望については、
「私は本当に頼りない男でね」
と笑い、
「不逆流生(ふぎゃくりゅうせい)という私が作った言葉があるのですが、“流れに逆らわず、流れを生かす”が私のモットー。だから来年は、どういう流れが来るか次第ですね」
とフワリ、笑顔でかわす。
そして仁左衛門は「今までのこういう会見の中で、私が一番阿呆でしょ?(笑)」
と、終始笑いの絶えなかった会見場を笑顔であとにした。
(ステージ ナタリーより)
ご覧くださり、ありがとうございます。