郡山城 柳本神社 ひな祭り飾りの左には、巫女が着衣されるのであろう(?)ひな祭り用の羽織やお道具が置かれていました。
なんとなく、歌舞伎の『妹背山婦女庭訓』での故芝翫丈の御姿を思い浮かべ、寂寥感を感じてしまいました。
昨日は桃の節句でした。
ある一節、ある地方では、桃の節句には、子ども用のまな板などの調理道具が用意され、菜っ葉などを刻んだそうです。
ひな祭りの日、女の子はお料理など女性としての第一歩を歩む日でもあったという説が、何かの民俗学関係の本に書かれていました。
歌舞伎の『妹背山婦女庭訓』では女帝たちに、杓(しゃく)の持ち方を伝授され、違うだの、覚えが悪いだのといじめ倒され、馬子唄まで歌わされます。
最後は死を遂げる、女。
桃の節句の女の子のお遊びの中で料理を学ばせることと、ひな祭り用の羽織やお道具(柄杓 ひしゃく)を自分の中で膨らませ、展開させながら見ておりましたので、神妙な心持ちで見入っておりました。
郡山城と柳沢神社へは、家族とともに散歩いたしました。
この季節、郡山の商店街では、ひな祭りを飾る店が多く、その店舗数は軽く百を超えておりました。
最後までお付き合いくださいまして、誠にありがとうございます。