『気ままに漢詩キブン』
足立 幸代
1976年兵庫県生まれ。2013年、武蔵野美術大学通信教育課程コミュニケーションデザインコース卒業。中国古代史ファン。
筑摩プリマー新書210
2014.2.10
850円+TAX
目次
1章 恋はいつでもウラハラ(ドタキャンのにおい―「静女」詩経
ツンデレ?―「(けん)裳」詩経 ほか)
2章 酒をやめたら寝こんじゃう(まだかなまだかな―「待酒不至」李白
朝酒サイコー―「卯時酒」白居易 ほか)
3章 生まれてくれて、ありがとう(どうか元気に育っておくれ―「命子」陶淵明
うちのやんちゃ娘―「嬌女詩一首」左思 ほか)
4章 今日も一首、よませてもらおう!(嬉しくならずにいられない―「自遣」王安石
開放感いっぱい―「登科後」孟郊 ほか)
5章 あの月はどこからきたの(静謐な梅花の庭―「山園小梅」林甫
印象派の絵画のよう―「海棠渓」薛涛 ほか)
筑摩プリマー新書という中学、高校生向きの漢詩の本を、料理をしながら台所で読んでみる。
しかし、この本のノリが、私には馴染めない
例えば上で書いた一章にあるような、「恋はいつでもウラハラ(ドタキャンのにおい―「静女」詩経 ツンデレ?―「(けん)裳」詩経 ほか)」と記されても、ピンとこない。
むしろ、べったり漢詩気分を味わいたい私にとっては、漢詩キブンでは満足感を得ることができない。
本書では、今風のノリと考えておられる著者の説明部分は読むのを省き、白文と書き下し文と多少の語句の説明のみを読み進みて楽しんだ。
結局、普通の古典文学的な漢文を読めばよかったのだと、後悔する。
幸い昨年、漢詩全集を購入したので、続きとしては、全集の中から好きな作者を読み進めたい。
『春暁』 (春眠暁を覚えず)
孟浩然
ここでは、中国の詩人、孟浩然がよんだ漢詩「春暁」の原文(白文)、書き下し文、現代語訳・口語訳、文法解説を記しています
原文(白文)
白文 書き下し文
春 眠 不 覚 暁 春眠暁を覚えず
処 処 聞 啼 鳥 処処啼鳥を聞く
夜 来 風 雨 声 夜来風雨の声
花 落 知 多 少 花落つること 知る多少
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