朔旦冬至
夜、娘から電話あり。
昨夜は冬至と新月が重なり、まことめでたい夜だという。
19年に一度だから、見てねという。
はいはい見るよと、受話器を置く。
上着を着、マフラーを巻いて、寒空の夜に飛び出る。
残念ながら、空は星一つない。
19年先かと、寂寥感を覚える。
柚子風呂の香りを闇に残す…。
冬至と新月が重なる日を朔旦冬至と呼ぶそうな。
朔旦冬至とは、太陽と月の復活が重なる日のことらしい。
娘の話では、冬至で春に向かい、新月で満月に向かうので、吉兆だという。
娘の話はまことにわかりやすい。
21月22日 朔旦冬至