『ホイッスラー展』京都国立近代美術館
『ホイッスラー展』に行く。
ムードがあり、好きな作品もあった。
『ホイッスラー展』は見てよかったと感じた。
会場には作品一覧表はなかった。
ジェームズ・マクニール・ホイッスラー(1834-1903)は、アメリカのボストン近郊ローウェルに生まれ、パリの印象派の画家たちと交流をもちつつロンドンを拠点に活躍した、19世紀後半を代表する画家・版画家。彼は、万博を契機として欧米にブームを巻き起こした日本の美術・工芸品から大きなインスピレーションを得て独自の画風を確立したことで、ジャポニスムの先駆的芸術家としても世界的に知られている。
ホイッスラーは、当時主流であった歴史や教訓を伝達するメディアとしての絵画を否定し、絵画そのものの表現力、つまり絵画における純粋な視覚的効果を追求した。「芸術のための芸術」を目指す、いわば唯美主義の主導者として、彼は画面における色や形の調和に主眼をおいた作品を産み出し、同時代の芸術家たちに広く影響を与えた。そして作品制作における自らの信念を、彼は、作品タイトルに「シンフォニー」や「アレンジメント」といった音楽用語を付すことで明らかにしようとした。
本展覧会ではまず、パリ時代にギュスターヴ・クールベの作品と出会うことでレアリスム(写実主義)から出発したホイッスラーが、唯美主義の画家として独自のスタイルを確立していくさまを、彼が主に手がけた二つのモティーフ、第一章の人物画と第二章の風景画で紹介する。そして最後に、彼の画風展開における最も重要な契機であるジャポニスムが、どのような輝かしい成果へと結実したかを第三章で展覧する。
本展は、アメリカ・イギリス・フランスから、ホイッスラーの油彩画・水彩画そして版画の代表作約130点を集めて開催される、国内では約30年ぶりとなる大回顧展。
会場京都国立近代美術館(岡崎公園内)
美術や舞台や読書の記録だけでも恐ろしく溜まっております。
短いですが今回も美術展題名だけで失礼申し上げます。