96: 『近松浄瑠璃集上』から「大経師昔暦(だいきょうじ むかしごよみ)」(201〜251ページ) 近松門左衛門 日本古典文学大系
映画『近松物語』(人形浄瑠璃・歌舞伎の演目『大経師昔暦』)溝口健二監督 大映 1954年 長谷川一夫を楽しんだその晩から読み始めた近松門左衛門作の「大経師昔暦(だいきょうじ むかしごよみ)」を本日読了。
映画とは異なり、最後は黒谷の和尚さんに助けられるという大どんでん返し。
ちなみに映画では不義密通張付け獄門の景に処せられる粟田口へ、二人背和え早稲に馬に乗せられ粟田口へと向かう途中、二人の表情には安堵感と幸せ満足感が漂うといった違った形での精神的な救いの描写がなされていた。
次は『近松全集』か、はたまた『歌舞伎全集』か…
「大経師昔暦(だいきょうじ むかしごよみ)」を読んでみたい。
『近松浄瑠璃集上』をぱらぱらとめくってみるとうれしいことに「大経師昔暦(だいきょうじ むかしごよみ)」の前の作品は馴染みの演目「夕霧阿波鳴門」
多少也とも芝居が好きで良かったとほくそ笑む。
後夜の鐘をつく時ハ諸行無常と響くなり………
『観世流続謡曲百番集』「三井寺」
日本古典文学大系『近松浄瑠璃集上』 「大経師昔暦(だいきょうじ むかしごよみ)」
上の描写は味わい深いので、「大経師昔暦(だいきょうじ むかしごよみ)」の中でも、私の好きな場面(部分)のひとつといえる。
上には一部『観世流続謡曲百番集』「三井寺」がある。
映画『近松物語』(人形浄瑠璃・歌舞伎の演目『大経師昔暦』)溝口健二監督 大映 1954年 長谷川一夫
95:『観世流続謡曲百番集』「三井寺」 日本古典文学大系に謡曲より「大経師昔暦」