『首里子ユンタ』
本日、桜坂劇場で興行された『首里子ユンタ』を見たよ。
『首里子ユンタ』は100分の芝居だが、私が見たのは60分に縮められていたよ。
なので、どことなく筋書きに不自然さが見られる部分があったんだけれど、通しの『俊寛』や真山物の『荒川の佐吉』や民話のパターンの一つの[継子物語]や『説経節』の諸作品などで省略された場面を、自分の想像で補って 見ていたよ。
女優 平良とみさんが上手くて、孫が連れ去られ船が遠のく場での迫真の演技には感動したよ。
この場面、『俊寛』の太鼓(波と心情)の音と同じなんだよ。
そして、あがいて悲しんで『俊寛』では枝を折り落とされるんだけれど、『首里子ユンタ』では孫に与えたい一心のバナナを落とされるんだよ。
面白かったよ☆
『首里子ユンタ』
2013年/日本/100分/カラー
監 督 中江裕司
スタッフ 真喜志康忠(元ときわ座代表)
演出 平良進
出 演 :平良進/平良とみ/八木政男/高嶺久枝/平良立子/ほか
前売:1500円 当日:一般1700円 FunC会員1300円 高・大学生1000円 小・中・幼児500円
2013年5/10(土)〜6/6(金)13:00
50年前に初演されて大ヒットとなった真喜志康忠原作の沖縄芝居「首里子ゆんた」を映像化。昨年浦添市のてだこホールで上演され、今年2月にNHK「にっぽんの芸能」で放送されたこの作品。今回の上映では未公開シーンを含む1時間40分の完全版として上映する。 首里の由緒ある家の放蕩息子、真三郎は、小浜島に島流しとなり、島の娘ビルーとの間に子を授かる。やがて首里に戻った真三郎だが、本妻との間に子ができず、ビルーの産んだ男の子を奪いにくる。ビルーは子の将来のために身を切られる想いで子を手放すが…。 全編に流れる宮良康正の歌声が涙を誘う。