『宿の月』
出演:中村扇雀 中村橋之助
2011年
31分
カラー
夫婦の情愛を描いた田中青滋の作品で、ユーモア溢れる舞踊劇。 春の月を仲人に、めでたく祝言を挙げたおつると亀太郎。やがて子宝に恵まれ、お宮参りにやってくる。我が子を抱いてはしゃぐ夫に対して、貫禄の出てきた妻は、自分の好まないことをせぬように夫に誓いを立てさせる。歳月を経て、小判磨きに熱心な妻。外で怪しい物音が聞こえたのでおつるは夫を外へ突き出すが、亀太郎は妻の愛情を確かめようと賊に襲われたように装う。するとおつるは金包みを放りだし、夫を助けてくれと叫んだ。互いの心が解かり手をとりあって美しい宿の月を眺めるのだった。 (2011年/平成23年8月・新橋演舞場)
中村扇雀さん中村橋之助さんともにお美しく、もうそれを見ているだけでも満足満足
楽しい舞踊劇で、短いながらもいい具合に仕上がりもっと見たいと感じる舞台
狂言的要素をいい具合に取り入れ歌舞伎化しているが、松葉目物ではない。
中村扇雀さん中村橋之助さんの美しさに拍手
『苦労納御礼〜今昔桃太郎』
出演:中村勘九郎(現・勘三郎) 中村福助 中村橋之助 中村信二郎(現・錦之助) 市川門之助 中村七之助 中村宗生 中村隼人 中村国生 岡村研祐(現・尾上右近)
2004年
68分
カラー
【出演】市川猿弥、坂東彌十郎、中村扇雀、坂東三津五郎、二世中村又五郎 <新たな演出や脚本で歌舞伎界に新風を吹かせた話題作を特集> 渡辺えり脚本。予測不可能で奇想天外な誰も考えつかなかった桃太郎の続編を。鬼退治後、中年になった桃太郎は往年の勇姿は見る影もなく、無気力で一日中家に閉じこもっている。酒ばかり飲み、鬼退治で得た宝物も使い果たしてすっからかんの一文無し。そんな桃太郎に、鬼たちの復讐計画が迫っていた…。 平成16年に勘三郎が“五代目勘九郎”の名で出演した最後の舞台。「苦労納御礼(くろうのかいありかんしゃかんしゃ)」の外題には五代目勘九郎を長年支えてきた観客への感謝の思いが込められている。 (2004年/平成16年12月・歌舞伎座)
とても楽しい舞台
映画的「ブロードウェイ」的要素が取り入れられ、華やかだ。
筋書き云々よりも、役者さんたちのいきいきとした動きや表情にこちらまで釣られてしまう。
一番のお気に入りの場面は、中村勘九郎(現・勘三郎)さんの舞踊
『藤娘』の始まり、舞踊を次々とこなしていかれるところ。
『高杯』では、思わず「待ってました!」と声が出る。家のテレビで良かった〜〜
あの美しい七之助さんが顔を崩してヘラヘラ踊り(?)をなさっていて、印象に残っている『鷺娘』との演じ分けが素晴らしく、立派な役者さんになられるんだろうなと再度感じた。
勘三郎さん、早くよくなられて、舞台を拝見させて下さい!