(写真は、おふさ観音のバラ 奈良)
6月中旬:『仮名手本忠臣蔵〜大序・三段目』2013年、『高時』2004年、『夕立』2009年 歌舞伎座
月曜火曜と、テレビで『仮名手本忠臣蔵〜大序・三段目』『高時』『夕立』を楽しむ。
『仮名手本忠臣蔵〜大序・三段目』『高時』は今月二度目。
リアルタイムで舞台を見たいのはやまやまだが、歌舞伎が無い事には見られない。
主婦のわたくしにとっては、遠征してまで観劇するなどといった大それた行動は夢のまた夢。
なのでできるだけ多く芝居を見たいわたくしは、物理的兼ね合いを考えて、テレビで歌舞伎を見る事が多い。
幸い、この7月は松竹座で歌舞伎らしい歌舞伎を見る事ができる。
芝居は生き物なので、同じ演目を同じ役者で何度見ても飽きる事は無い。
今回は何度か通いたいと思わせる演目がいくつかあるが、家族の手前、いささか気が引ける。
家族と一緒に昼夜狂言を見に行けるだけでもありがたいと感謝している。
『仮名手本忠臣蔵〜大序・三段目』『高時』『夕立』それぞれに感心する部分があり、見入ってしまった。
先日『高時』を見た後、歌舞伎全集『高時』を読み、改めて舞台の素晴らしさを感じた。
芝居はその人なりのスタイルで楽しみたい。
劇場で見て、テレビで見て、本を読んで想像して、時分も台詞の言い回しをまねてみたり形やしなを作ったり、絵に描いてみたり…
それぞれの人がそれぞれの物理的条件の中に研ぎすまされた感性を広げ、
自分の法則で楽しむのが良いかもしれない
…と友人が申しておりました。
『仮名手本忠臣蔵〜大序・三段目』
本編尺:104分
製作年:2013年
出演:尾上菊五郎 市川左團次 中村七之助 片岡松之助 中村芝雀 中村梅玉
赤穂浪士の討入事件に材を取り、大星由良之助(=史実の大石内蔵助)をはじめとする四十七士の仇討ちまでの困難や人間模様を鮮やかに描き上げた傑作「仮名手本忠臣蔵」。歌舞伎座柿葺落公演で昼夜にわたる通し狂言として上演された「仮名手本忠臣蔵」から、今月は古式ゆかしい「大序」と、“松の廊下”の刃傷事件が起こる「三段目」をお送りする。
口上人形で始まる「大序」は色彩美あふれる荘重な幕開きの場面。高師直が塩冶判官の妻に横恋慕したことが事件の発端となる。「三段目」では師直の陰湿な仕打ちに耐えかねた判官がついに師直に斬りかかってしまう…。菊五郎の塩冶判官、左團次の高師直、芝雀の顔世御前、梅玉の桃井若狭之助ほかの出演で。
(2013年/平成25年11月・歌舞伎座)
『高時』
本編尺:51分
製作年:2004年
出演:中村橋之助 片岡孝太郎 坂東亀寿 片岡愛之助 坂東彌十郎
鎌倉幕府の執権北条高時は、犬を偏愛し、田楽舞にうつつを抜かしている。ある日、老婆に襲いかかった犬を殺した浪人を死罪にするようにと高時が命じるが、秋田入道が今日は二代目執権義時の忌日であると訴えると、その処罰を諦める。そして高時は、愛妾衣笠の舞を眺めて気を紛らわすが、ここへ大勢の田楽法師たちが現れて、舞い踊るうちに高時に襲いかかる…。「活歴物」(史実に基づき時代考証による扮装・演出に重きをおいた時代物)ながら幻想的な展開となり、驕った傲慢な高時を天がこらしめるという寓意が興味深い作品。橋之助の高時に、孝太郎の衣笠、愛之助の大佛陸奥守、彌十郎の秋田入道で。
(2004年/平成16年9月・歌舞伎座)
『夕立』
本編尺:25分
製作年:2009年
出演:尾上菊五郎 中村時蔵
清元に乗せてしっとりと描く夏の夜の色模様。奥女中滝川と、その滝川に思いを寄せる中間の小猿七之助が、雷鳴とどろく夕立の中で出会い、思わぬ色模様へと展開してゆく。菊五郎の小猿七之助に時蔵の滝川で。
須崎の土手。にわかの夕立となり激しく雷鳴がとどろいている中、御守殿滝川を乗せた駕籠が通りかかるが、落雷で供の侍や中間たちは駕籠を残して逃げてしまう。そこへ戻ってきたのは中間の一人、小猿七之助。駕籠の戸を開けると中では滝川が気を失っている。七之助は介抱をしようとその帯に手をかける。実はかねてより滝川に思いを寄せていた七之助は想いをを果たす機会を狙っていたのだった。やがて二人は結ばれ、滝川は主家を捨て七之助の女房になると決心し、手に手を取って雨上がりの須崎を後にするのだった。
(2009年/平成21年5月・歌舞伎座)
データーは衛生劇場公式HP
6月中旬:『仮名手本忠臣蔵〜大序・三段目』2013年、『高時』2004年、『夕立』2009年 歌舞伎座
月曜火曜と、テレビで『仮名手本忠臣蔵〜大序・三段目』『高時』『夕立』を楽しむ。
『仮名手本忠臣蔵〜大序・三段目』『高時』は今月二度目。
リアルタイムで舞台を見たいのはやまやまだが、歌舞伎が無い事には見られない。
主婦のわたくしにとっては、遠征してまで観劇するなどといった大それた行動は夢のまた夢。
なのでできるだけ多く芝居を見たいわたくしは、物理的兼ね合いを考えて、テレビで歌舞伎を見る事が多い。
幸い、この7月は松竹座で歌舞伎らしい歌舞伎を見る事ができる。
芝居は生き物なので、同じ演目を同じ役者で何度見ても飽きる事は無い。
今回は何度か通いたいと思わせる演目がいくつかあるが、家族の手前、いささか気が引ける。
家族と一緒に昼夜狂言を見に行けるだけでもありがたいと感謝している。
『仮名手本忠臣蔵〜大序・三段目』『高時』『夕立』それぞれに感心する部分があり、見入ってしまった。
先日『高時』を見た後、歌舞伎全集『高時』を読み、改めて舞台の素晴らしさを感じた。
芝居はその人なりのスタイルで楽しみたい。
劇場で見て、テレビで見て、本を読んで想像して、時分も台詞の言い回しをまねてみたり形やしなを作ったり、絵に描いてみたり…
それぞれの人がそれぞれの物理的条件の中に研ぎすまされた感性を広げ、
自分の法則で楽しむのが良いかもしれない
…と友人が申しておりました。
『仮名手本忠臣蔵〜大序・三段目』
本編尺:104分
製作年:2013年
出演:尾上菊五郎 市川左團次 中村七之助 片岡松之助 中村芝雀 中村梅玉
赤穂浪士の討入事件に材を取り、大星由良之助(=史実の大石内蔵助)をはじめとする四十七士の仇討ちまでの困難や人間模様を鮮やかに描き上げた傑作「仮名手本忠臣蔵」。歌舞伎座柿葺落公演で昼夜にわたる通し狂言として上演された「仮名手本忠臣蔵」から、今月は古式ゆかしい「大序」と、“松の廊下”の刃傷事件が起こる「三段目」をお送りする。
口上人形で始まる「大序」は色彩美あふれる荘重な幕開きの場面。高師直が塩冶判官の妻に横恋慕したことが事件の発端となる。「三段目」では師直の陰湿な仕打ちに耐えかねた判官がついに師直に斬りかかってしまう…。菊五郎の塩冶判官、左團次の高師直、芝雀の顔世御前、梅玉の桃井若狭之助ほかの出演で。
(2013年/平成25年11月・歌舞伎座)
『高時』
本編尺:51分
製作年:2004年
出演:中村橋之助 片岡孝太郎 坂東亀寿 片岡愛之助 坂東彌十郎
鎌倉幕府の執権北条高時は、犬を偏愛し、田楽舞にうつつを抜かしている。ある日、老婆に襲いかかった犬を殺した浪人を死罪にするようにと高時が命じるが、秋田入道が今日は二代目執権義時の忌日であると訴えると、その処罰を諦める。そして高時は、愛妾衣笠の舞を眺めて気を紛らわすが、ここへ大勢の田楽法師たちが現れて、舞い踊るうちに高時に襲いかかる…。「活歴物」(史実に基づき時代考証による扮装・演出に重きをおいた時代物)ながら幻想的な展開となり、驕った傲慢な高時を天がこらしめるという寓意が興味深い作品。橋之助の高時に、孝太郎の衣笠、愛之助の大佛陸奥守、彌十郎の秋田入道で。
(2004年/平成16年9月・歌舞伎座)
『夕立』
本編尺:25分
製作年:2009年
出演:尾上菊五郎 中村時蔵
清元に乗せてしっとりと描く夏の夜の色模様。奥女中滝川と、その滝川に思いを寄せる中間の小猿七之助が、雷鳴とどろく夕立の中で出会い、思わぬ色模様へと展開してゆく。菊五郎の小猿七之助に時蔵の滝川で。
須崎の土手。にわかの夕立となり激しく雷鳴がとどろいている中、御守殿滝川を乗せた駕籠が通りかかるが、落雷で供の侍や中間たちは駕籠を残して逃げてしまう。そこへ戻ってきたのは中間の一人、小猿七之助。駕籠の戸を開けると中では滝川が気を失っている。七之助は介抱をしようとその帯に手をかける。実はかねてより滝川に思いを寄せていた七之助は想いをを果たす機会を狙っていたのだった。やがて二人は結ばれ、滝川は主家を捨て七之助の女房になると決心し、手に手を取って雨上がりの須崎を後にするのだった。
(2009年/平成21年5月・歌舞伎座)
データーは衛生劇場公式HP