45: 『「伝説」はなぜ生まれたか』
『「伝説」はなぜ生まれたか』
小松和彦
角川学芸出版
平成25年3月
252ページ
2500円+税
メモ
1)
『「伝説」羽なぜ生まれたか』の序章でまず感心したこと。
物語や伝説をその地の人が史実或は真実としてとらえていることと,客観的な捉え方をするたの地域の人間との温度差を説明され、納得した。
一例を一旦このページに具体的に書いていたが、あえて割愛することにした。
2)
伝説や伝承の伝わり方や書き写し方について説明されていた。
この記述をふまえて伝説や伝承や民話に接することにしよう。
3)
能登半島・旧柳田村「猿鬼伝説」のお話が載せられていた。
著者は最善の注意をはらい言葉を選んで書かれていた。
物語は一部書き換えたとの注意書きがあった。
4)
第2章 遷移する天竺―「お伽草子」から「いざなぎ流祭文」へ
「地主の祭文」
「いざなぎ流祭文」
5)
九頭龍信仰論
6)
柳田國男
宮田登
7)
第5章 「村にとっての異界」
8)
第5章 「生贄」と「異人」、身代わりの論理
今回も簡単な記録にて失礼申し上げます。
データーベースより▼
能登半島・旧柳田村「猿鬼伝説」、高知県・旧物部村「いざなぎ流の祭文」、戸隠・箱根「九頭龍伝説」。神話学、文化人類学を背景に日本の伝説・説話を読みなおし、日本文化の核心を浮き彫りにする。
目次
序章 「物語る行為」の宇宙―出来事・記憶・歴史
第1章 猿鬼の棲む洞窟―誰が猿鬼を退治したか
第2章 遷移する天竺―「お伽草子」から「いざなぎ流祭文」へ
第3章 龍が生きている山―九頭龍信仰論への視角
第4章 琵琶怪異譚―霊と幻想のメディア
第5章 天皇と異界―王化された妖怪退治・生贄伝説を読みとく
著者紹介
小松和彦[コマツカズヒコ]
1947年、東京都生まれ。国際日本文化研究センター所長。埼玉大学教養学部教養学科卒業、東京都立大学大学院社会科学研究科(社会人類学)博士課程修了。専攻は文化人類学・民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
能登の洞窟にひそむ猿鬼、戸隠の山に棲む九頭龍、琵琶に宿る精霊……。物語ることの意味を解きあかす神話学を背景に、日本人が愛する伝説を読み直し、民衆の心性と歴史、王権と人身御供の秘密にせまる画期的伝承論!