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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 85 三十八丁表 三十八丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 85 三十八丁表 三十八丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

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下 85 三十八丁表 三十八丁裏

 

三十八丁表

◯をかし、男有りけり、わらわよりつかまちられける天狗、熱

鉄のみ給ふてけり、六時にハかならすいき出にけり、

大嶽のみやつかへしけれハ、常にハ、えましてすたれと、

 

三十八丁裏

もとの心うしなはて、とんてまはりけるになん、ありける、

昔、つかまつられし人、俗なる禅師なるあまた、参集

て、六時なれハ、「こと、よし」とて、大息つき給ひけり、ゆり

こほすかごと、ふりて、火の雨やます、皆人酔て、「雨にふり

こめられたり」といふを題にて、歌なりけり、

   おもへとも 身をつめらねハしりもせす

   雪の積もるそ わかこゝろなか

とよめりけれハ、天狗いたうあハれかり給て、御そぬき

て給へりける

 

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『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

   老ぬれハ 枝のわかれのありといえむ

   おそるなみたハ とちのみのごと

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   老(い)ぬれば さらぬ別れのありといへば

   いよ/\見まく ほしき君かな

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊

   おもへとも 身をつめらねハしりもせす

   雪の積もるそ わかこゝろなか

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   思へども 身をしわけねばめかれせぬ

   雪のつもるぞ わが心なる

 

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膝行(イタカリ ママ)

 膝行(いざり)(しっこう)

膝行(いざり)《動詞「いざ(躄)る」の連用形から》

 1 ひざや尻を地につけたままで進むこと。

  膝行(しっこう)。

 2 足が不自由で立てない人。 

 

神子

 みこ 

 

長鬼(ママ)といふ所

 長岡といふ所

 

参集て

 参り集りて

 

遊里

 遊里(遊郭。いろざと。)ではなく、

 ゆりこほす(ゆりこぼす)

 揺りこぼす

 

御そぬき

 御衣、脱ぎ


『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-34 【巻四 射遣(いのこし)、賭弓(のりゆみ) 門前近く】三紙〜七紙 中央公論社 小松茂実編

絵図は二巻

 

 

 

『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-34 【巻四 射遣(いのこし)、賭弓(のりゆみ) 門前近く】三紙〜七紙 中央公論社 小松茂実編

 

 

日本絵巻大成 8 巻四 三紙〜七紙

 

門を入ると、中将門通り

 中将門通りに、前回記録した門前には、檳榔毛車(びろうげのくるま)や文車(もんのくるま)が見える事になる。

 

 春宮坊(とうぐうぼう)の東雅院の南土門(画 上)

 

 袿(うちぎ)を壺折した女(門前)

 

 揉烏帽子の子供のつれている犬が、けたたましく吠える。

 

 近衛の大将

 垂纓の冠、縫えきの束帯、剣、

 後ろに、二人の随身、

 さらに、矢取り、沓持ちの白張り、二人

  (『年中行事絵巻』日本絵巻大成 引用)

  

  

 

春宮坊(とうぐうぼう)

 春宮坊(とうぐうぼう、みこのみやのつかさ)は、日本古代の律令制において、皇太子の御所の内政を掌った機関である。

 

東雅院〘名〙

(東宮雅院)

 平安京大内裏に設けられた皇太子の御所。

 内裏の東、待賢門内の北にあり、東雅院・西雅院の二院が並び、東宮職の曹司(ぞうし)もその中に置かれた。

 西雅院が多く使用された。

 雅院。 ※文徳実録‐嘉祥三年(850)三月己亥「須臾駕二輦車一、移二御東宮雅院一」

 

袿(うちぎ)

 1. 昔の貴婦人の重ね上着。この上に唐衣(からぎぬ)・裳(も)をつけて正装とする。

 2. 男子が直衣(のうし)・狩衣(かりぎぬ)の下に着た服。

 

壺折

 1 小袖・袿 (うちき) などの裾 (すそ) をたくし上げ、腰のあたりを紐 (ひも) で結び留めてから折り下げること。

 →壺装束 (つぼそうぞく)   

 2 歌舞伎の衣装の一。

  錦 (にしき) などで作った、広袖で丈長 (たけなが) の羽織状のもの。

  時代物の貴公子や高位の武人の常服に用いる。

 

揉烏帽子

 薄く漆を塗って柔らかにもんだ烏帽子。

 兜 (かぶと) などの下に折り畳んで着用した。

 引立 (ひきたて) 烏帽子。 梨 (なし) 打ち烏帽子。

 

垂纓(すいえい)

 のちには、幅広く長い形に作って巾子の背面の纓壺(えつぼ)に差し込んでつけた。

 時代により形状が異なり、垂纓(すいえい)・巻纓(けんえい)・立纓(りゅうえい)・細纓(さいえい)・縄纓(なわえい)などの区別がある。

 

随身

 1《名・ス自》つき従って行くこと。また、その人。お供。

 2.《名》中古、上皇・摂関・大臣など貴人の外出の際、護衛した武官。

 

 

『年中行事絵巻』35 【巻四 射遣(いのこし)に集う人々】七紙〜九紙 中央公論社 小松茂実編

絵図は二巻

 

 

 

『年中行事絵巻』35 【巻四 射遣(いのこし)に集う人々】七紙〜九紙 中央公論社 小松茂実編

 

 

日本絵巻大成 8 巻四 七紙〜九紙

 

 射遣(いのこし)に集う人々

 

 丹塗りの壁

 東雅院に並ぶ、西雅院の壁、築垣

 

 烏帽子、狩衣の二人

 

 かずき姿の女が、蝙蝠(かわほり)扇の間から、前の様子を伺っている。

 

 老僧、稚児のカップル

 

 子供三人が、小弓を奪い合う。

 水干姿の男が、手をかざし、その様子を見ている。

 

丹(タン あか・に)

 1 硫化水銀鉱、すなわち辰砂(しんしゃ)の色。あか色。に。  「丹砂・丹朱・丹頂・丹青」    2. 鉛丹。鉛粉を焼いて作った顔料。「黄丹」

 

築垣

 《「つきがき」の音変化。古くは「ついかき」》「築地(ついじ)

 築地とは

 土で造った塀(へい)。多く屋根をふき,木骨で1間(けん)ごとに柱(須柱)を立て,壁面に横筋をつける。

 古くは御所のほかは有職(ゆうそく)の者にのみ許され,格式により筋の数が異なった(5本が最上)。

 →関連項目犬走り

蝙蝠(かわほり)扇

 《開くとコウモリが羽を広げた形に似るところから》薄い骨の片面または両面に紙を張った扇。

 紙には詩歌や絵を描く。扇子。

 

水干姿

 水干とは

 水干狩衣 (かりぎぬ) の略。

 平安時代後期から江戸時代まで用いられた男子用和服の一種。

 初めは庶民のものであったが,のちに公家,さらに鎌倉時代頃からは武家にも用いられるようになった。

 着装は盤領 (あげくび) でありながら垂領 (たりくび) にするのが特色。

 地は麻布,葛布が多かったが,時代が下るとともに華麗になって平絹,紗,綾を用いた。

 また狩衣でありながら,上衣を下袴に着込めるのもこの服装の特色といえよう。

 

大臣(おとど)とは  ( 『源氏物語』メモ )

大臣(おとど)とは      ( 『源氏物語』メモ )

 

 

大臣(おとど)

 御殿。 身分の高い人のすまい、またはその中の部屋の尊敬語。

 お住いの造り具合や、飾り付けのようすなどは言うまでもなく(すばらしく)。

 大臣・公卿(くぎよう)の尊敬語。  (古語辞典)

 

大臣(おとど)名詞

 ①御殿。

  身分の高い人のすまい、またはその中の部屋の尊敬語。

  出典源氏物語 若紫 「おとどの造りざま、しつらひざま、更にもいはず」

  [訳] 御殿の造り具合や、飾り付けのようすなどは言うまでもなく(すばらしく)。

 ②大臣・公卿(くぎよう)の尊敬語。

  出典大鏡 時平 「このおとど、子どもあまたおはせしに」

  [訳] この大臣(=菅原道真(すがわらのみちざね))には、子供がたくさんいらっしゃったが。

 ③女主人の尊敬語。

  出典源氏物語 野分 「北のおとどのおぼえを思ふに」

  [訳] 北の御殿の御方の評判を思うと。

 ④女房・乳母などの尊敬語。

  出典源氏物語 玉鬘 「おとど、おびえて色もなくなりぬ」

  [訳] 乳母殿は、おびえて顔色もなくなった。  (古語辞典)

TEAM NACS「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。」2009 脚本・演出:大泉洋  森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真

 

 

TEAM NACS「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。」2009 脚本・演出:大泉洋  森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真           TEAM NACS(森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真)   2009   パルコ劇場        以前にも見たTEAM NACS「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。」を再び観てみた。    安田顕のワハハから始まる本舞台は、名字を使っての黒鉄ヒロシ風言葉遊びや、ドリフを思い浮かべる大道具作り。    大幅な笑いを以って観客を楽しませるが、笑いあり涙あり。    多少の積極くささも匂わせるが、ほんのりと味わい深い舞台だ。    どれを取っても、TEAM NACSの筋書きは、ほんに良い。    そして、ほんに、役者揃いである^^    やはり、TEAM NACSは好きだな^^      今回も簡単な記録のみにて、失礼いいたします。    

源氏物語 全体を掴む。  古典文学全集1源氏物語(塩田良平)読了、くもん漫画源氏物語読了、 古典文学全集1源氏物語(塩田良平)、くもん漫画源氏物語などの一部分

 

 源氏物語 全体を掴む。

 

 岩波の日本古典文学大系を中心に、新日本古典文学大系を足して、『桐壺』を読み始めたが、頭注や解説にこだわりすぎて全体が見えにくい。

 それでも日本古典文学大系の方はご親切に主語が加えられているので、新日本古典文学大系はわかりやすい。

 また、高校の古典の授業や、社会人になってから古典の講座を7,8年は通い続けていたので、源氏物語もある程度は部分的にかじっているはずであった。

 ところがどっこい、源氏物語は長い。

『桐壺』を丹念に言葉を調べ調べ読んでいると、全体の話の構造や展開がつかめない。

 これは、歌舞伎の初めて見る演目(例えば、『霧太郎天狗の酒盛』)を一番前真ん中のかぶりつきで見たときのこと。

 舞台全体は見づらいは、好きな歌舞伎に見入ってしまうわで、迫力は感じたものの、全体の筋書きは掴みにくかった。

 後日、衛星劇場だったか歌舞伎チャンネルで『霧太郎天狗の酒盛』を見た時に、その筋書きをしっかりと把握できた。

 源氏物語にも言えることで、『桐壺』の細部ばかりにとら割っていると、全体がつかめない。

 

 また、日本古典文学大系は、鉛筆の書き込みがここぞと言わんばかりに真っ黒である。

 先日子供が帰宅した時のこと。

 彼の(中学)高校は古典は教科書は使わず、授業は源氏物語を丹念に読み進めていた。

 息子に、私の本の書き込みを見せ、こんなに書き込んでいた?と尋ねると、先生から笑されたプリントをさらにコピーして、かなりの量を書き込んでいたという。

 なるほど、このような真面目な学生が集まる学校でも、努力してるんだなと実感した。

 

 すると、息子曰く。

「お母さん、漫画で全体を掴んがらいいよ。買ってあげようか?」と。

 漫画の苦手な私は、

「それもそうだねぇ。」

と気の無い返事をして見たが、このいうことも一理ある。

 わすが、勉強していた人間は、年下(子)であっても、まとをえた助言をしてくれるものだと、感心する事、仕切りなり。

 

 私は図書館に足を運び、源氏関係の五冊の書物をお借りした。

 円地文子、曽野綾子、グラフィック源氏物語、そして、古典文学全集1源氏物語(塩田良平)、くもん漫画源氏物語といったバラエティにとん掛方をして見た。

 全て5冊を開けて見たが、読んだのは、円地文子、曽野綾子、グラフィック源氏物語。

 そして、全体を掴むために完読したのは子供用の古典文学全集1源氏物語(塩田良平)、くもん漫画源氏物語の2冊。

 

 子供用の古典文学全集1源氏物語(塩田良平)(ポプラ社)は子供に気を使って書かれているが、源氏物語の大切な話の展開がわかりやすい。

 あながち子供用と侮れないが、人学としての面白みには欠けるのは、致し方がない。

 続けて、くもん漫画源氏物語を見たが、古典文学全集1源氏物語(塩田良平)を読んだ後では骨組みがわかりやすく、また、10分も読める優れもの。

 

 これで、詩人や作家の現代語訳を安直に使いながら、古典文学大系の源氏物語5冊に取り組めそうな気がしてきた。

 

 只今コロナで大変な時ではあるが、自宅時間にいる時間が多い事を良い方向に捉え、いくつかの種類の古典に取り組み、併読していければ良いなと感じるが、何しろ、予定は未定。

 しかし、志は高く。

 納得できる楽しい時間を過ごしたい!

 

 

 

 

 

映画『岬の兄妹』 5★/5  片山慎三監督・脚本 松浦祐也 和田光沙

 

 映画『岬の兄妹』 5★/5  片山慎三監督・脚本 松浦祐也 和田光沙

 

 

 私の知らないところに、こんな日本があることは確かであろう。

 生きるということは時にせつなく、時に残酷だ。

 残酷さを通り越して、生きることだけが正義なのだ。

 

 障害者問題、食べ物もない様な貧困、差別。

 それを見えないものの様に、目を背け、自分の生活を守り続ける庶民。

 手助けしない、行政や社会。

 

 兄は生きるために云々。

 妹は、或る男に本当に恋心を持つが、男からの帰ってきた言葉は、

「愛してないよ。俺がこんな体だから、結婚すると思った?帰ってくれ。」

 ハンディキャップを持たれている方々の日常の心情も、見事に描きこんでいる。

 

 妹の男に対する純愛、兄の妹に対する生きる上での純愛の深さの歪んだ描き方も素晴らしい。

 

 私はこの映画を見て韓国の『パラサイト 半地下の家族』を違った方向から描いた秀作だと感じた。

 日本にも映画『岬の兄妹』様な実態があるのかもしれない。

 本当に必要なところに、手が差し伸べられてない実態。

 生活保護などは、こういった家庭に行き届いているのだろうか。

 

  映画の終わり方も、説明的でなく、大変よかった。

 素晴らしい映画であったことを、付け加えておきたい。

 

 見ることができてよかった!!!!!

         ブラボー!!!!!

 

 今回もネタバレなしの、簡単な記録のみにて失礼申し上げます。

 

 

制作年/2019 制作国/日本 内容時間/91分

 2019年の日本映画界で大きく注目を集めた、片山慎三監督の初長編となる人間ドラマ。地方都市で、右足が不自由な兄と自閉症の妹が社会の底辺でもがく姿を描いた衝撃作。

監督 片山慎三 脚本 片山慎三 撮影 池田直矢 撮影 春木康輔 音楽 高位妃楊子 編集 片山慎三

 

片山慎三監督 素晴らしい!

 片山慎三監督が素晴らしいので経歴を調べると、載せられていない。

 新作短編映画『そこにいた男』公開決定は2020年10月に公開だという。

 興味はある!!!

 

音響 素晴らしい!

 映画『岬の兄妹』の音響が素晴らしい。

 特に印象に残った箇所は、水道から水が少し多い目に流れ続けている。

 兄が茶碗で水を汲む間、静音。

 兄が水を飲み始めた時には、また水の音が心に響く。

 兄の、或る!!!決意であった。

 

松浦祐也 素晴らしい!

 松浦 祐也(まつうら ゆうや、1981年4月14日 - )は、日本の俳優。埼玉県出身。

 バードレーベル所属。 曽根晴美の付き人を経て、俳優となる。

 2003年、城定秀夫監督映画『味見したい人妻たち』でデビュー。

 以降、映画を中心に活躍

 

和田光沙  素晴らしい!

 1983年12月30日生
 
 [受賞]
 第34回 高崎映画祭
 最優秀新進女優賞

 [趣味]
 銭湯、登山

 [特技]
 ストリートダンス、殺陣、歌、農作業

 

役名 役者名 道原良夫 松浦祐也 道原真理子 和田光沙 溝口肇 北山雅康 中村 中村祐太郎 松本 風祭ゆき

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 86 三十八丁裏 三十九丁表 と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 86 三十八丁裏 三十九丁表 と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

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下 86 三十八丁裏 三十九丁表

 

三十八丁裏

◯をかし、いとわるき男、わるき女を相いへりけり、をの/\

親ありけれハ、つらみていひさして、やみにけり、とし

此へて、女のもとに猶心さし晴さんとやおもひけん、

 

三十九丁表

男歌をよみて、やれりける、

   今まてハ わすれぬ人よにもあらし

   をのか君さま としのへぬれは

とて、やみにけり、男も女も相はなれぬみやつかへ 

になん、出にけり

 

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『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

   今まてハ わすれぬ人よにもあらし

   をのか君さま としのへぬれは

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   今までに わすれる人は世にもあらじ

   をのがさま/″\ 年のへぬれば

 

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今まてハ わすれぬ人よにもあらし

をのか君さま としのへぬれは

 今までは 忘れぬ人 世にも有らじ

 己が君様 年の経ぬれば

 

 


更衣 『源氏物語』言葉のメモ

 

『源氏物語』メモ

 

 

更衣  (古語辞典)

 更衣とは後宮(こうきゆう)で、天皇の寝所に仕える女官の一つ。

「女御(にようご)」の下に位し、ふつう五位、まれに四位。

 納言(なごん)以下の家柄の女子から選ばれる。

 

 出典源氏物語 桐壺

「女御 かういあまたさぶらひ給(たま)ひける中に」  [訳] 女御や更衣がたくさんお仕えしておられたそのなかに。  

 参考

「更衣」の原義は衣替えで、もとは、天皇が衣服を着替えるときに仕える女官であった。

 

 

更衣  (ブリタニカ百科事典)

 平安時代,後宮の女官の一つ。

 初めは,天皇が衣服を着替えるために設けられた便殿 (べんでん) を更衣と称した。

 のちにはそばに仕える女官をさすようになった。

 女御 (にょうご) の次位にあって天皇の御寝に侍し、四,五位に叙された。

 最初は近衛の次将や受領の娘が任じられたが,次第に公卿の娘が任官するようになった。

 

 催馬楽 (さいばら) の曲名。

「ころもがへせむや…」という歌い出しを曲名とする。

 朝覲 (ちょうきん) 行幸の宴席の御遊 (ぎょゆう) などに演奏された律の曲の代表曲。

「伊勢海」とともに知られたが、室町時代に廃絶。

 明治期に再興された。平調を主音とし、三度拍子というリズムパターンによる曲。

 

便殿 (べんでん)

 貴人の休息のために設けた御殿。または、部屋。びんでん。

靫負の命婦(ゆげいのみょうぶ) 『源氏物語』メモ

 

 靫負の命婦(ゆげいのみょうぶ) 『源氏物語』メモ

 

 

 

靫負の命婦(ゆげいのみょうぶ)

 父・兄または夫が靫負司 (ゆげいのつかさ) (衛門府)の官人である女官。

 

靭負(ゆげい)

 《「ゆきおい」の音変化。古くは「ゆけい」》

 1 大化前代、靫を負って宮廷諸門の警護にあたった者。  

 2 衛門府 (えもんふ) の異称。また、その職員。ゆぎえ。ゆぎおい。

 

靫 (ゆき ゆげ)

 《「ゆぎ」とも》矢を入れ、背に負った細長い箱形の道具。木製漆塗りのほか、表面を張り包む材質によって、錦靫 (にしきゆき) ・蒲靫 (がまゆき) などがある。に

 平安時代以降の壺胡簶 (つぼやなぐい) にあたる。

 

壺胡簶 (つぼやなぐい)

 筒形の胡簶。古代の靫 (ゆき) の遺制で、譲位や節会 (せちえ) などの儀式の警固に近衛 (このえ) の武官が背に負ったもの。つぼ。

軽度飛蚊症(ひぶんしょう)とルテイン(緑葉色野菜)と目・心の休め

写真は、イジュ(植物)

 

 

 

軽度飛蚊症(ひぶんしょう)とルテイン(緑葉色野菜)と目・心の休め

 

 

 飛蚊症(ひぶんしょう)はストレスや眼の国試など、様々な原因により、発生。

 現在治療法は確立されていない。

 内面からのケア(ルテインの摂取)が必要。

  ルテインは水晶体から侵入してくる有害な光を防いだり、眼球内に届いてしまった紫外線などを分解する働きがあるらしい。

 ルテインはストレス、加齢、目の酷使、食生活の乱れ、飲酒・喫煙など様々な原因によって減少するため、補う方が良いらしい。

    ルテインが含まれる食品

   ほうれん草やケール、緑黄色野菜など

 

 また、パソコンの使い過ぎや映像や読書など、目を酷使せず、目を休める時間を設けると良いとのこと。

 私の場合は食生活のバランスには気をつけているので、それに関しては問題がなさそうだ。

 ストレスも一員するらしいので、何事においても、のんびりと構えたい。

 

 食事には問題がないと思うが、今一度緑黄色野菜を意識して増やし、目を休める時間を取り、ストレスを減らす生活を強化しよう。

 

 自分でも気づかない程の飛蚊症の方に、そうお聞きしました。

 

 

 

『年中行事絵巻』36 【巻四 射遣(いのこし)に僧たちや、出待ちの官人たち】九紙〜十四紙 中央公論社 小松茂実編

絵図は二巻

 

 

『年中行事絵巻』36 【巻四 射遣(いのこし)に僧たちや、出待ちの官人たち】九紙〜十四紙 中央公論社 小松茂実編

 

 

日本絵巻大成 8 巻四 九紙〜十四紙

 

 被衣を着た、女4人が旅に出る姿が見られる。

 

 西陣舎の前に、絹衣の上に五条袈裟、下駄、右手に団扇、左手に鹿杖(かせづえ)をつく僧など。

 数珠をまさぐる僧。

 諸国遊行の念仏僧は、杖の先に鹿の角をつけ、数珠と経典を巻きつけている。

 にこやかに話す僧たちは、射遣(いのこし)の見物客で有る。

 

 後ろの築垣には座って並び、射遣(いのこし)の出番の順番を待っている官人。

 多少、興奮気味な面持ちである。

 

 

鹿杖(かせづえ)

 1 先が二またになったつえ。

  また、上端をT字形にしたつえ。

  撞木(しゅもく)づえ。

 「平足駄履き、―を突いて」〈平治・中〉

 2 僧侶などが持つ、頭部に鹿の角をつけたつえ。

  わさづの。

 

鹿

 シカにまつわる伝説・逸話

 世界各地の山野に数多く生息していたシカ科の動物はほとんどの民族の文化に対して古くから重要な影響を与えていたと思われる。

 後世の文化においては、シカは「俊敏」「非力」などの象徴として、また時には峻険な山岳地の象徴として用いられることがある(カモシカも参照)。   (ウィキペディア)

 

 

目標、達成。 10月、1万歩越え、10回。

10月末日  歩数1万歩越え、10回。 目標、達成。 こんなに頑張った自分に、拍手Image may be NSFW.
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    1万歩越えの10日  ↓
10/02 1万歩越え。
10/03 1万歩越え。
10/10 1万歩越え。
10/15 1万歩越え。
10/16 1万歩越え。
10/19 1万歩超え。
10/26 1万歩超え。
10/27 1万歩超え。
10/29 1万歩超え。 10/31 1万歩超え。


残り10月の2/3は、5千歩 以上、1万歩未満   11月は1万歩超え、13回以上が目標Image may be NSFW.
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南座顔見世 第二部 『熊谷陣屋』仁左衛門出演

南座顔見世 第二部 『熊谷陣屋』仁左衛門出演     第一部 第一、操り三番叟(あやつりさんばそう)   近松門左衛門 作

 實川延若で見たいわぇ。この芝居、とても好きな私。

 この演目は、演じ手は、簡単な様で難しいよ^^

  第二、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)  土佐将監閑居の場     浮世又平
狩野雅楽之助
土佐将監
土佐修理之助
将監北の方
又平女房おとく 鴈治郎
虎之介
寿治郎
吉太朗
吉弥
扇雀

 

 この芝居、とても好きな私。

 故芝翫丈の印象が強いけれど、扇雀さんなら、観てみたいナ。

 扇雀さんの『葛の葉』は、私がみた中では、一番印象深いものだった。

 この方の演じ方、とても好き^^v

    第二部 第一、寿二人猩々(ことぶきににんしょうじょう)

 能楽が見たい。

 能楽で、見たい。

 

第二、一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)

 熊谷陣屋   熊谷次郎直実
白毫弥陀六
熊谷妻相模
亀井六郎
片岡八郎
梶原平次景高
庄屋幸兵衛
堤軍次
源義経
藤の方 仁左衛門
歌六
孝太郎
隼人
千之助
松之助
竹三郎
進之介
錦之助
秀太郎  

 仁左衛門丈の『熊谷陣屋』も、もう一度見て見たかったなぁ!!

 今回の『熊谷陣屋』は、他に歌六さんや竹三郎さんや秀太郎や松之助さんもご出演なさるのね。

 孝太郎さんと千之助さんですって!仁左衛門丈にお二人加えて、御三代!

 見たいわぇ、見たいわぇ!

 よ!松嶋屋!

 

 

 

第三部 第一、末広がり(すえひろがり) 第二、夕霧 伊左衛門 廓文章(くるわぶんしょう)  吉田屋

(藤十郎丈!!!か)鴈治郎さんと、壱太郎さんでしょう。

 

 

 

 今回は、楽しむなら第一部と第二部ですね。

 それにしても、

 南座の顔見世が、今年は花形歌舞伎。

 花があって、いと!ヨロシ…ですネ(^^?)

 

 舞台の多くのダイレクトメールが来ているけれど、コロナ禍で劇場に行くのが怖い私。

 

 いつかまた、劇場で芝居などを見る機会が訪れるのでしょうか。

 

 物語、絵巻物、御伽草紙などを読めば、仁左衛門丈の所作、声色で台詞を目で追う。

 嗚呼〜!考夫様が、仁左衛門様の芝居が見たい。

 

 

 まとまりがなくつまらないことを書いてるけれど、

 要は、第一部と第二部が見たいけれど、

 乱鳥の場合は コロナが怖くて行くことができなくって、

 モヤモヤしてるってことね。

 

 コロナの、

   コロナの馬鹿野郎〜〜〜〜

 

10月晦日の乱鳥

 

 2020年11月12月

 

 何度か書いている事で申し訳ないのですが、今年は今日で終わり。

 11月12月の2ヶ月間は予備の月として、来年良い年を迎える月として、丁寧に毎日を過ごせればいいなと思っています。

 さらに、この2ヶ月が、今年の10月までの10ヶ月の総まとめとして、10ヶ月以上に充実できれば、さらに良い。

 そうすれば、この1年が、2年となるかもとほくそ笑み、無理難題を目論んでいるのです。

 

 大掃除ありき、行動等の整理ありき、云々。

 何をするにしても、満足のいく時間をつなぎ合わせて生きていきたい。

 その様に考える、10月晦日の乱鳥でございまする。

 

 


映画『江湖儿女 帰れない二人』2018 中国/フランス ジャ・ジャンクー監督・脚本  チャオ・タオ リャオ・ファン

 

 

 映画『江湖儿女 帰れない二人』2018 中国/フランス ジャ・ジャンクー監督・脚本  チャオ・タオ リャオ・ファン

 

原題/江湖儿女 制作年/2018 制作国/中国/フランス 内容時間(字幕版)/136分 ジャンル/ドラマ

 

 洒落ており、また重厚。

 ペットボトルなどの小物の使い方、景色、色合いなど、どこを取っても、中国をベースにフランスらしさが顔を覗かせている。

 中国とフランスが映画を創ると こうなるのかと感心させられた。

 

 主役男女二人の演じ方が、大変に素晴らしい。

 男性俳優は、太った小栗旬という印象が強い。

 また女優も美しく、台詞の言い回しや強弱や表情が魅力的である。

 

 この映画は私は好きだな!

 

 今回も簡単な記録のみにて、失礼申し上げます。

 

監督 ジャ・ジャンクー 製作 市山尚三 脚本 ジャ・ジャンクー 撮影 エリック・ゴーティエ 音楽 リン・チャン

 

チャオ チャオ・タオ ビン リャオ・ファン

 

 

「長江哀歌」で第63回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞、「罪の手ざわり」で第66回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞するなど、数々の栄えある映画賞に輝く現代中国映画界きっての名匠、ジャ監督。そんな彼が、本作でも公私にわたる彼の長年の名パートナー、チャオを主演女優に据え、壮大な愛のドラマを構築。激変する21世紀の中国社会を背景に、1組の男女が宿命の出会いと別れを繰り返すさまを情感豊かに描き出し、同監督の映画の集大成というべき傑作に仕上がった。共演は、「薄氷の殺人」のファン・L。(wowow)

 

 

斑鳩の里 サイクリング日和 (14景)

 

 斑鳩の里 サイクリング日和

 

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奈良 斑鳩の法起寺近くのコスモス畑です。

中宮寺跡付近で、昨年に史跡公園が整備されたため、ずいぶん雰囲気が変わりました。

 

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中宮寺跡で、子供達が走り回って、遊んでいます。

私も少し、走って楽しんでいました。

 

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コスモス畑の近くの、田んぼのおじさまが、子供達を作業者に乗せてあげておられました。

子供達は大はしゃぎ。

おじさまも、とてもお優しい顔で、子供に話しかけておられました。

そして私たち夫婦も、もらい笑顔。

楽しいひと時でした。

 

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子供も大人も、楽しそうで、私たちものこやかに笑みを浮かべ続けていました。

中宮寺跡近くのコスモス畑でのんびりと時を過ごした後、いざ!法起寺へ。

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法起寺

 

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法輪寺

ここは、法隆寺につながる裏道があります。

車は通れませんが、自転車は、OKです^^

 

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リアル・カカシ

行き交うご夫婦が、「案山子?ですよね?」と訪ねてこられました^^

そして、程よく進むと、

法隆寺!

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法隆寺では、今季の特別展が開かれていました。

斑鳩で購入した、イチジクをいただきました。

その美味しかったこと。

イランでは史跡などで果物を食べる機会が多かったので、懐かしい思いがしました。

斑鳩では、柿と黒豆も購入。

二人で、「万能ナイフを持っていれば、柿も食べられたね」と笑い合った^^

 

 

『年中行事絵巻』37 【巻四 射遣(いのこし)と公卿の宴】十三紙〜十十六紙 中央公論社 小松茂実編

絵図は二巻

 

 

『年中行事絵巻』37 【巻四 射遣(いのこし)と公卿の宴】十三紙〜十十六紙 中央公論社 小松茂実編

 

 

日本絵巻大成 8 巻四 十三紙〜十十六紙

 

 射遣(いのこし)と公卿の宴

 

 建礼門の前

 大庭に七尺の幅(巾へんに屋)舎を建て、筵が敷かれる。

 半畳に台を据える。

 台を挟んで、対座。

 画面左三人は弓に気を取られる。

 

 

建礼門

 なんども取り上げている建礼門ですが^^

 平安京大内裏外郭門の一つ。

 修明門と春華門の間にあり,内裏南面の承明門に相対。

 左・右兵衛によって警固された。

 またこの門前において白馬節会 (あおうまのせちえ) や射礼 (じゃらい) ,相撲節 (すまいのせち。→節会相撲〈せちえずもう〉) などが行われたことから,白馬の陣ともいわれた。

 

幅(巾へんに屋)舎

 幅(巾へんに屋) はば、テント

幅(巾へんに屋)舎

 現在のテントのようなところに筵を引き、半畳の位置に台を置き、公人が対座している。

 

『年中行事絵巻』38 【巻四 射遣(いのこし)の的と、見物人に注意する官人】十六紙〜十九紙 中央公論社 小松茂実編

絵図は二巻

 

 

『年中行事絵巻』38 【巻四 射遣(いのこし)の的と、見物人に注意する官人】十六紙〜十九紙 中央公論社 小松茂実編

 

 

日本絵巻大成 8 巻四 十六紙〜十九紙

 

 射遣(いのこし)

 

 射場は、はるか前方

 

 的は、枠に布。布の中に、丸い的が描かれている。

 

 官人達が人々に

 近寄るまいぞ、近寄るまいぞ、

 危ない、危ない

 などと注意を促す。

 人々はのめり出て、騒ぎながら見ている。

 

調べる言葉がなかったので、とりあえず、射場など^^

射場

「射場〜」の現在の 文章内での使われ方(例)

「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎

 ガッチリ弓を棚に掛け、袴《はかま》両袖《りょうそで》をポンポンと払うと、静かに葉之助は射場を離れ、端然と殿の前へ手を支《つか》えた。

 

『年中行事絵巻』39 【巻四 射遣(いのこし) 賭弓】十九紙〜二十二紙 中央公論社 小松茂実編

絵図は二巻

 

 

『年中行事絵巻』39 【巻四 射遣(いのこし) 賭弓】十九紙〜二十二紙 中央公論社 小松茂実編

 

 

日本絵巻大成 8 巻四 十六紙〜十九紙

 

 射遣(いのこし)賭弓

 

 弓場殿

 

 帝

 格挟間(こうざま)の床の上に椅子(いし)に座る。

 

 左右に、近衛と兵衛の四大将。

 

 射手の奏。

 

 

格挟間(こうざま)

 牙象 (げじょう) ,眼象 (げんじょう) ともいう。

 須弥壇 (しゅみだん) や仏壇などの基壇部の側面を装飾するために施された刳 (く) り物。

 台脚を固定するための連結材が装飾化したもの。

 

牙象 (げじょう)

 象の上あごにある長く伸びた一対の門歯。

 細かい木目状の縞模様があり、適度の硬さなので細工物に用いられた。

 

眼象 (げんじょう)

 狭間(こう‐ざま)

【格▽狭間/香▽狭間】 の解説 壇の羽目や台・露盤などの側面に彫り込んだ刳形 (くりかた) の装飾。

 牙象 (げじょう) 。

 眼象 (げんじょう) 。

 

 

 

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