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Channel: 乱鳥の書きなぐり
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メロンパン   (出町柳の龍月堂)

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  (エラム庭園)


 先日、思い出したようにメロンパンの話をしていた。

 メロンパンは知っているだけで大きく分けて二種類ある。
 わたくしが子供の頃にメロンパンと読んでいた物は、アメフトのボール型で立てにスジが入り、スポンジっぽい生地で、中には白あんが入っている。

 そして、多くの方々がメロンパンと呼ばれているパンは、わたくしは サンライズと読んでいた。
 サンライズは丸くてぱさぱさした生地で、表面にクッキーぽい砂糖がついていてマスクメロンのような模様。中に餡は入ってない。

 不思議に思い調べてみると、神戸と京都はマッカ型の白あんの入った物をメロンパンとよんでいたそうだ。

 お仕事の帰りに出町柳の龍月堂のメロンパンをお土産に持って帰ってくれる。
 夫曰く
「龍月堂でどうやらメロンパンらしき物があったよ…」
『メロンパンらしきとは何ぞや?』
とビニーツから取り出し、つりさげられていたらしい穴のあいた紙の袋からパンを取り出す。
 
 やや やー

 丸い。丸いのに、白餡入り。
 白餡は大変甘く、メロンとゆずの間のような香料がきつい。

 わたくしの考えるメロンパンではなかったが、ずいぶん昔、そう、昭和の学生の頃食べたパンを思い出す。
 わたくしが学生の頃にには既にドンクなどが流行っていた。一方では龍月堂の様な昔ながらの味と香りのパン屋も、今も顕在するんだと、感動に近い思いを感じた。

 さてさて
 何かにつけ学生時代にたびたび訪れた龍月堂の二階。
 ここは程よいくらいの客がコーヒーを楽しむ。
 ネットで画像検索すれば、懐かしい重厚な室内が目に入る。
 喫茶部がクラッシックで好きな店の一つだった。
 最後に入ったのは両親とわたくしたち夫婦の四人だったらしい。
 この店も懐かしい京都の一つだなとほくそ笑む。







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