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2004年の12月28日:   ミズダニ研究で権威の今村泰二氏が亡くなられた日

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 2004年の12月28日は、ミズダニ研究で権威の今村泰二氏が亡くなられた日

 今村 泰二(いまむら たいじ)とは
   1913年12月4日 - 2004年12月28日
   日本の動物学者で、ミズダニ研究の世界的権威。
   兵庫県出身。

   1949年北海道学芸大学教授
   1954年、北海道帝国大学より「Studies on water-mites of Japan(本邦産ミズダニ類の研究)」で理学博士の学位を取得。
   1971年、国際ダニ学会議の終身名誉会員。
   1975年、ダニ類研究会会長(- 1976年)
   2004年12月28日、茨城県 水戸市にて死去、享年91。

 今村 泰二氏のミズダニ類標本コレクション
   1946年から1971年に国内外で収集されたミズダニ類の標本1,541点
   2005年に遺族からミュージアムパーク茨城県自然博物館(館長:菅谷博)へ寄贈された。

   標本の中には、28科59属154種10亜種のホロタイプが含まれており、学術的に大変貴重

 

  ところで「ミズダニ」とは?
  ミズダニの一種  上:背面 下:腹面
  ミズダニは、水の中に住んでいるダニ。
  狭義には節足動物門クモ形綱ダニ目ミズダニ団(Hydrachnellae)に分類される水生の群の総称。

  ケダニ類に近いもので、系統学的な自然分類群というより水生という生態面でまとめられているため、独立の分類群ではなくケダニ類とともにケダニ団(Parasitengona)に含めることもある。水生のダニは、陰気門亜目のササラダニ類などにも知られるが、大部分はこの類である

   ミズダニは美しい☆水中の宝石箱☆ミズダニのページ


  ミズダニは、典型的には淡水中で遊泳して生活しているダニ。
  これに対して海産のダニにウシオダニ類があり、この両者は近縁な関係にある。
  狭義のミズダニといえば前者の群を指し、広義の場合には後者をも含める。
  ただし、狭義のミズダニの中にも海産種も若干あり、またウシオダニ科でも淡水や地下水に生息する種類もある。
  それらはすべてダニ目の中で前気門亜目に含まれる。
  これは、
       テングダニ類
       ハダニ類
       フシダニ類
       ニキビダニ類 が属する分類群である。

  ミズダニの多くのものは湖、沼、池、その他一時的ではない水溜りを始めとして、河川、渓流、湧泉(ゆうせん)、地下水、海など幅広い水域に生息する。
   再び登場^^ミズダニは美しい☆水中の宝石箱☆ミズダニのページ
 愛嬌があるような表情に見える之で、ついつい足られてわたくしも笑みを浮かべてします、

  多くの種では成体は肉食性で、ミジンコ、カイミジンコ、ユスリカの幼虫などを捕食する。
  湖沼性の種類は、水草につかまっているもの、泳ぐもの、水底の泥土上を這うものなどがある。
  川や渓流の種類は流水中の石面に張り付いている。海産種は、磯の海藻につかまったり、石や死んだ貝の殻についたり、またプランクトンとして浮遊しているものもある。淡水産貝類(トブガイ、カラスガイ、カワシンジュガイなどの二枚貝やマルタニシ、オオタニシといった巻貝など)に寄生するものは、その外套腔内にすみ、体壁や外套膜の粘液を吸収する。
 下水のような有機物汚濁が著しく、酸素の少ない水中で生活するものは知られていない。


  ダニ類なので成虫では肢が8本である。
  体は一般に球形、卵形または楕円形のものが多いが、地下水種のバンデシアのようにウジムシ形の種類もある。
  体の大きさは0.5〜1.5ミリのものが多いが、小さいものは0.3ミリ、大きいものは5ミリにも及ぶ。
  体色は褐、黄、青、緑、紫、赤、橙などの美しい種類が多く、地下水性ミズダニ類はほぼ無色または淡黄色のものが多い。
  海産種は主に赤色である。
背面の大部分は肥厚板に覆われることが多い。腹面では脚の付け根の基節板と生殖板が硬化している。体表の肥厚部には皮膚腺が発達し、点在している。眼が存在するものでは1対、あるいは2対あり、また黒色の色素とレンズを有する。地下水性の種類では眼は退化して著しく小さいか消失し、そのかわりに感覚毛や触肢が発達している。口器は体の前方腹面にあり、頭状で先端に口が開く顎板の両側に獲物の捕獲に与る触肢が付着し、鋏角は顎板にはまり込んでいる。摂食に与る鋏角は通常完全な鋏状ではなく、可動指は強大な鎌状に発達するが、固定指は短く退化している。
生活史




茂木幹義 『ファイトテルマータ―生物多様性を支える小さなすみ場所』 海游舎 1999年
今村泰二 『淡水動物の世界』 近代文芸社 1996年
『日本大百科全書』 小学館 1989年
佐藤隼夫・伊藤猛夫 『改定 無脊椎動物採集・飼育・実験法』 北隆館 1979年
佐々学・青木淳一 編集 『ダニ学の進歩―その医学・農学・獣医学・生物学にわたる展望』 北隆館 1977年
江原昭三 『日本ダニ類図鑑』 全国農村教育協会 1973年
上野益三 『日本淡水生物学』 北隆館 1973年
内田亨ら 『動物系統分類学7(中A)節足動物(IIa)三葉虫類 節口綱 蛛形綱』 中山書店 1966年
岡田要・内田清之介・内田亨 監修 『新日本動物図鑑』 北隆館 1965年
今村泰二 『新動物分類表』 北隆館 1961年






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