36:『ケガレ』
講談社学術文庫
著者: 波平恵美子
発行年月日:2009/07/13
ページ数:318
定価(税込):1,050円
講談社公式HPより ▼
内容紹介
日本人の民間信仰に深く浸透していた「不浄」の観念とは?
民間信仰において、ケガレを祓う儀礼は頻繁に多様な形で行われていた。人間の不幸は、ケガレ=不浄に原因があると考えられ、生活の隅々にまでその指標が浸透していたのである。死=黒不浄、出産・月経=赤不浄、罪や病、境界・峠という空間等、様々な民俗事例にあらわれたケガレ観念の諸相を丹念に追い、信仰行為の背後にあるものを明らかにする。
文化人類学では、人間の文化は自分たちを取り巻く世界を構造化するものであるとする。その構造は、その文化を担う人々によって明示されている。それとは気づかぬまま、人々はその構造に従って認識し行動する。優劣を付けたり、差異化さらには差別したり、グループ分けしたり、強い関係、弱い関係を結んだり、関係を結ぶことを拒否したりする。少くとも、1980年代までの日本文化では、世界を構造化する大黒柱にケガレという指標を用いていたといえる。ケガレは差異化のもっともわかりやすい、そして、時には感情に訴え、身体反応までも引き起す強い指標であった。――<「学術文庫版まえがき」より>
※本書の原本は、1985年、東京堂出版より刊行されました。
目次
第1章 「ケガレ」観念をめぐる論議とその重要性
第2章 民間信仰におけるケガレ観念の諸相――黒不浄・赤不浄・その他
第3章 空間と時間とにおけるハレ・ケ・ケガレの観念
第4章 「災因論」としてのケガレ観念と儀礼
先日から楽しんでいた『ケガレ』を本日読了。
たいへん充実していた! (って、かんそうになってないなぁ〜)
ケガレ関係では宮田登著の『ケガレの民俗誌』や他にも多く取り上げられている。
本書身かなり重複した部分があるが、興味深く読み進んだ。
やっぱり、民俗学関係の本は面白いわ☆
そういえば以前購入した宮田登全集(半分)ば、まだ手づかずのものもあるなぁ
是非読まねば!
やっぱり
時間を大切にしたい☆
そこに辿り着く☆