『花の影』
監督・脚本:チェン・カイコー
出演:レスリー・チャン コン・リー リン・チェンホア
1996年
127分
カラー
製作期間3年、「さらば、わが愛」の2倍以上の製作費を費やし、上海郊外に1920年代の華やかな上海を巨大セットで再現。96年カンヌ国際映画祭正式出品作品。 1911年、辛亥革命の中国。緑濃い水の都・蘇州の富豪パン家には阿片が煙り、当主の愛娘ルーイーも阿片に酔いしれていた。この家に両親を亡くし若旦那に嫁いだ姉を頼ってきた聡明な少年チョン・リァンがやって来た。だが彼は阿片中毒の若旦那に虐待され、屋敷を飛び出す・・・。時は過ぎ、20年代の魔都・上海。粋なスーツに身を包んだ美青年が颯爽とダンスホールを駆け抜ける。人妻と逢引きしては脅迫する名うてのシゴロ、シャオシェこそ大人になったチョン・リァンだった。上海マフィアの一員となり屈折した心を抱える彼にある日ボスから命令が下る。パン家の当主の死で財産相続人となった若旦那の妹ルーイーを誘惑することだった。
5月11日
夫とふたりで『花の影』を見る。
わたくしの中で、以前見た時と今回ではずいぶん話の捉え方が変わっている。
筋書きは結構練られていると感じる
レスリー・チャン コン・リー リン・チェンホアの子どもの頃を写した写真がはじめと終わりに出てくる。
立ち位地まで決められている。
リン・チェンホアが一番手前で目力が強い。続いてすぐ右に、コン・リー リン
少し離れて右後ろに レスリー・チャン
このことの中国の時代的背景と、彼らの人生そのものがこの写真一枚に集約されている。