『明暗』2 夏目漱石全集 8 筑摩全集類聚 昭和46年
筑摩全集類聚『明暗』で、好きな部分を抜き出す。
、、、、、突然彼は心の中で叫んだ。
「精神界も同じだ。精神界も全く同じことだ。何時どう変るか分からない。そうして其変る所を己(おれ)は見たのだ」 5
彼の頭は彼の載っている電車のように、自分自身の軌道(レール)の上に走って前に進む丈(だけ)であった。 5
「どうして彼の女(あのおんな)は彼所(あすこ)へ嫁に行ったのだろう。それは自分で行こうと思ったから行ったに違いない。然し何(どう)しても彼所(あすこ)に嫁に行くはずではなかったのに。そうして此己(おれ)は又何(どう)してあの女と結婚したのだろう。それも己(おれ)が貰おうと思ったからこそ結婚したに違いない。然し己(おれ)は未だかって彼の女(あのおんな)をもらおうとはおもっていなかったのに。偶然ポアンカレーの所謂複雑の極致?何だか解らない」 5
ポアンカレ(Poincaré)とは
フランス語圏の姓。
ポアンカレ (小惑星) - アンリ・ポアンカレに因んで名付けられた小惑星。
レイモン・ポアンカレ(1860年 - 1934年) - フランス第三共和政期の大統領。アンリの従弟。
アンリ・ポアンカレ(1854年 - 1912年) - フランスの数学者。
ここでは、数学者。
ここから先は、ほとんど書き留めず、先に読み進む予定です。
『悪夢』1857年
フレディック・サンディーズ
ビクトリア・アンド・アルパート博物館
あべのハルカス美術館「アリス展」にて
今回の美術展の中で『悪夢』と、ダリの作品(3点ほど)が好きでした。
『明暗』1 夏目漱石全集 8 筑摩全集類聚 昭和46年 332ページ
『夏目漱石最後の〈笑い〉 『明暗』の凡常』 細谷博 著 進典社 南山大学学術業書
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