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Channel: 乱鳥の書きなぐり
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春日大社 おんまつり 御旅所祭 『田楽(でんがく)』について

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春日若宮おん祭 お渡り式 田楽 2016

 

 

田楽(でんがく)とは、

 平安時代中期に成立した日本の伝統芸能。

 楽と躍りなどから成る。

「田植えの前に豊作を祈る田遊びから発達した」「渡来のものである」などの説があり、その由来には未解明の部分が多い。   

 

 ① 平安時代から行なわれた芸能。もと、田植えの時に田の神をまつるため笛・太鼓を鳴らして田の畔で歌い舞った田舞(たまい)に始まるという。

 やがて専門の田楽法師が生まれ、腰鼓・笛・銅鈸子(どびょうし)・編木(びんざさら)などの楽器を用いた群舞と、高足(たかあし)に乗り、品玉を使い、刀剣を投げ渡しなどする曲芸とを本芸とした。

 鎌倉時代から室町時代にかけて田楽能を生んで盛んに流行し、本座・新座などの座を形成し、猿楽(さるがく)と影響しあった。

 のちに衰え、現在は種々のものが民俗芸能として各地に残っている。

 

 ニコニコ動画でおんまつりの『田楽』を見ているとはじめで邪気を払うような音を立て、歌い、問答の部分がある。

 この問答の部分を捉えても、古い形の神事であることがうかがえると感じる。

 この『田楽』は京都でもあったらしく、『年中縁起絵巻』でも乗せられており、古い文献でも残っていると解説者の方がおっしゃっておられた。

 秋田真吾氏(春日大社 主事)と橋本麻里氏(ライター・エディター、公益財団法人永青文庫副館長)のお話は興味深く、大変ためになる。

 

 昔(室町頃)は『田楽能』というものもあり、現在の『田楽』よりもきらびやかであったという。

 こういった神事や伝統芸能は形ばかりでも残していかなくてはいけないといった観点からも、今のような形が取られ、後世に残そうとしたのではないかという説もあるとのことである。

 

 

 

 

 

以下は 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典引用

 

 ①大鳥大明神文書‐延喜二二年(922)四月五日・和泉国大鳥神社流記帳「日根参箇郡、依巡々者、十烈預、細男預田楽并参種預差定御供預、大楽両色預、差定大鳥郡」

 栄花(1028‐92頃)御裳着「又でんがくといひて、〈略〉ささらといふ物突き、さまざまの舞して」

 

 ② ①に用いる鼓。

 今昔(1120頃か)二八「此の白装束の男共の馬に乗たる、或はひた黒なる田楽を腹に結付て」

 

 ③ 「でんがくほうし(田楽法師)」の略。

 宇治拾遺(1221頃)五「その坊は一二町ばかりよりひしめきて、田楽・猿楽などひしめき」

 

 ④ 「でんがくおどり(田楽踊)」の略。

 雑俳・柳多留‐七一(1819)「田楽に味噌をつけぬは金輪寺」

 

 ⑤ 「でんがくやき(田楽焼)」または「でんがくどうふ(田楽豆腐)」の略。

 《季・春》 ※後奈良院宸記‐天文四年(1535)一二月一七日「でんがく三荷持参」

 

 ⑥ 「でんがくがえし(田楽返)」の略。

 歌舞伎・四天王櫓礎(1810)大切「桝花女の姿、上の石碑の田楽(デンガク)にて消える」 

 

 

 

 

「春日若宮おん祭・御旅所祭」生中継・番組概要 番組名 春日大社「春日若宮おん祭」御旅所祭を生中継【リモート拝観 in ニコニコ美術館 特別編】 放送日時 2022年12月17日(土)14時~終了時間未定 視聴URL https://live.nicovideo.jp/watch/lv339412297 出演者 秋田真吾(春日大社 主事)
橋本麻里(ライター・エディター、公益財団法人永青文庫副館長)

 

 

 

 


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