特別展「伊勢物語 絵になる男の一代記」 公益財団法人 香雪美術館(大阪 中之島)
2022年10月8日(土)~11月27日(日)
11月某日
大阪の香雪美術館 特別展「伊勢物語 絵になる男の一代記」をみる。
多くの貴重な資料があり、ほぼ全てを読んだ。
当然のことながら時間はかかり、4時間半を超えた。
ほぼ読んだとはいえ、梵字の上に書かれた伊勢物語はさすがにじが浮かばず、読むことはできない。
また、絵写真と内容で伊勢物語の拗ねてを掲げておられたが、時間がも体内ので、そこは抜かす。
むしろ、今回の展示の数々の触発され、数度は読んだことのある伊勢物語だが、早稲田大学様か国会図書館に頼り、今一度じっくりと読み直したいと感じた。
今回、興味深かったことは多くありすぎたが、ここでは二点に絞りたい。
一点目
これまでにも書物や講座で知っていたが、展示内で二つの資料に出くわすことができた、
きんしふ
「きんしふ」は、「琴教ふ」「きんをしらふるとて」
いもうとのいとおかしけなりけるをきんをしらふるとて、、、展示物:9、18(125段)
(兄が、ことを弾いている妹が気になり、、、)
「きんしふ」は、「琴教ふ」「きんをしらふる」
「きんしふ」は、禁止ふ、兄妹で禁止ふ
「琴教ふ」は、(兄が妹に)禁止ことを教ふ
二点目
伊勢物語図屏風 伝俵屋宗達 六曲一双 江戸時代 十七世紀 展示物:30
(金泥や胡粉、墨で着色と思われる霧で、場面場面を区画)
業平ら二人が馬に乗り、富士を目指すのが、六曲中右から一曲目の右上。
地味な山々が二曲までなだらかに続く。
そして三曲め右上には雪見える際立つ富士の山
この富士山こそまばゆく浮き立つ。
富士の山は真正面から見ると当然見える。
三曲目なので、左方向に面を向ける。
左から見えるのは同然であるが、かなり離れた右角度から見てみ、この富士山を望むことができる。
これが、屏風の醍醐味なのだと感じた。
今回は重要な資料が多々ある中、面白く感じたの点を取り上げて見た。
あと、気になったことが一点。
どこからどう見ても、チェスタービューティの資料は私には複製に見えたのは、私の誤りであると信じたい。
チェスタービューティ図書館は素晴らしい作品を多く所蔵されており、これまでにも書物でいくつかは読んだことがある。
この展覧会に行くことができたのは、ブログ開設当初よりおつきあいさせていただいているYN様に教えていただいたこと。本当に、感謝感謝です^^
そして、たまたま観た『楳図かずお展』で香雪美術館 特別展「伊勢物語 絵になる男の一代記」のパンフレットを頂戴したこと。
伊勢物語の好きな私にとっては、大変嬉しい展覧会であった。
香雪美術館(大阪)を訪れるのは二度目だが、美しく静かで、良い時間が流れる美術館だと感じる。
小さめの練り切りとお抹茶が飲みたくなる、そんな美術館である。
この美術館は肥後橋近く。
肥後橋は能楽の講座をとっていたので、何度も路用したことがある。
この日、展示物を読むのにこれほど時間がかかるとは思っておらず、帰りには科学館で科学館でプラネタリウムでも観て帰ろうと思っていたが、如何にせん、疲れ切っていたため、直行で帰宅した。
行き帰りは電車の中で私の好きな『古今和歌集』を読み、充実した日を過ごすことができたことに感謝する。
幸せと感じられることが、なにより。
今を大切に、一歩ずつあゆみ、生きていきたい。
みなさま、
お越しくださいましてありがとうございます。
心より感謝いたします。