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Channel: 乱鳥の書きなぐり
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松丸家小弁太劇団   演目「芸者の誠」「瞼の母」曲「桜−あいたくて」

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 (写真で表現できないのが残念です。
  本当はたいへん美しい役者さんです。 
  フォトショップ写真加工、トリミング、縮小 一枚のみ)

     

 

     

 
 桜−あいたくて/小弁太 宮城県石巻市北上町十三浜のS・Aさまへ
 musicplanet jpさまにお借りしました☆ありがとうございます(*^-^*)

     

 しらざぁいって、きかせやしょう〜  (小弁太という名の響きが涼やかで、台詞がこだまします)


 長らく芝居と離れしわが身は、春風に誘われるがごとく、芝居小屋へと向う。
 松丸家小弁太劇団(まつまるやこべんた)、初めて見し。
 なれ親しんだ舞の手振り足ぶり視線使いに「どんつく」をはじめとした舞踊劇を思う。
 これはしめたと、二回足を運ぶ。
 二日目の舞踊は歌舞伎使いの振り視線ではなく、大衆演劇の仕草表情。
 この劇団は自由自在に舞を楽しむ物だと感心する。
 座員育成の余念のない座長の姿勢をここに感じる。

 男、いと美し。女、素顔舞台化粧共に美し。
 座長の母兄弟 従兄弟、皆美形なり。他の役者も潤わし。

 演目「芸者の誠」にて、近松「封◯切」の「◯痛のまじない」の場のもじりあり。
 銭入りたる袋を妙な仕草で手前に引き寄せる場面は相知れたる繰り返しのパターンで、観客を沸かせる。
 しかしながら、吾が心そこにあらず。
 松丸家小弁太が財布引き寄せよせるは、仁左衛門の御顔と重なりて 以降、仁左衛門丈に見えたり。
 小弁太の輪郭が仁左衛門丈の「あご」と見えるは、我いみじう「あほ」う…なり。

 翌日、「瞼の母」に◯場を使うとの予告。「瞼の母」と夏芝居との融合はいかなる展開相成るかと心騒ぐ。
 松丸家小弁太の股旅物も、ここひとつ押さえておきたい。
 これはしたりと、連日 芝居を見たり。
 大道具舞台構図 吹◯に共鳴したる心情溢れる母たちの◯は小芝居とは思えぬ魅力。拍手合掌。

 松丸家小弁太劇団、芝居に力あり。台詞のめりはりいとおもしろうみたり。
 ありきたりな決め台詞ならず。間良し、細やかな表情良し。
 歌舞伎役者仁左衛門は臨場感にあふれたリアルな演技をこなす名人だが、若き役者松丸家小弁太の中にそれを見る。
 頭の良い間の良い美しい役者がここに一人
 見せ場は「たぁっぷり」。「座長!」「まつまるや!」「待ってました!」と、心の中で大向こうが騒ぐ。座った席が前過ぎた(笑)

 松丸家小弁太 当年とって二十八歳。
 芝居に加え、美声。先日会場で聴いた山崎まさよしとは発声法が異なり、これもまた良し。
 我が子二人と前後する若さだが、才能に努力を重ねた人らしく、後光さしたり。
 この才能を世に広めぬは日本の芸能に惜しいとほぞを噛む。

 多くの女劇団員に恵まれ、芝居広がる。各役者、細やかな役づくりなり。
 
 座に若き役者多し。我が子の幼き姿と重ね、わが身の齢を重ねた姿と振り返る。さくら咲くさくら散る。
 なかでも従兄弟という役者、素直で懸命。人気花形役者の兄貴分に 暖かな思いやり、愛のムチにて表面上はいじられる。彼も先輩方の心を受け止め、ただひたすら絶える。幼きながら感性豊かで心優しは、顔に笑顔としてあらわれけり。嵐二宮和也に似て存在そのものに何かきらめきあり。頭良く、神経細やかな若き息吹なり。
「連獅子」の親獅子のごとく心地にて後輩を育てる姿に、役者の道の厳しさをみたり。
 がんばれ!今は小獅子の輝ける星。

 松丸家小弁太劇団
 松に丸に家。気高く、縁起良し。
 小弁太は弁天小僧を思い浮かべ、座長に似合うとほくそ笑む。

     

 今回、多くのマンネリズムを迎えたお家芸の大芝居以上に、大衆演劇に花があることを教えて頂きました。
 わたくしは大衆演劇についてほとんど知りません!!!
 他にも上手い役者劇団が存在するのかもしれません…。

 ショーの写真を撮らせて頂きましたが、許可を得てませんので、ブログに載せても良いものかどうかがわかりません。
 また、劇団の筋書きや演出におけるオリジナル性を考慮し、文字を隠したり、芝居内容は深くを語らないことにしました。

 わたくしは大衆演劇不慣れにて、ファンの方々に不快感を与えました場合はお詫び申し上げます。
 松丸家小弁太劇団は素晴らしい舞台づくりをされる劇団(のひとつ)だと、今一度付け加えておきます。

 我が子と同じような年頃の座長さんをはじめとする多くの若い役者さんたち。我が子に置き換えると、ひとりでも握手を減らしてあげたいという気持ちが先にたち、帰りに握手ができませんでした。
 お仕事とはいえ、出口でお客さん一人一人に熱意を持って手厚く語りかけられる松丸家小弁太劇団座員さんたち一同に感動いたしました。
 劇団員のみなさま、ありがとうございました☆

 最後までおつきあい下さいましてありがとうございます。
 わたくしは芝居知らずでございますので、間違いやお気づきの点や不愉快な部分がありますれば、気軽におっしゃって下さいますようお願い申し上げます。

 
 祇園祭綾傘鉾の棒振りに迫力を加えた感じで、大衆演劇(ショー)では度々行われるようだ。
 それにしても、松丸家小弁太の棒の回しっぷりは大胆で早い。
 故勘三郎の「連獅子」ラストさながらの見応え。須田国太郎画伯のデフォルメのような心地良さ。
 また、日本では、棒振りは厄よけとしても縁起が良いとされる。他国は知らない。




 2013年4月  奈良 弁天座
 2013年5月  大阪 明生座
        〒544-0034 大阪府大阪市生野区桃谷5−9−23
        ●地下鉄千日前線「今里駅」下車、市営バス「中川2丁目」下車徒歩5分
        ●JR「桃谷駅」より徒歩10分
        TEL. 06-6712-3303 






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