映画『利休にたずねよ』 2,3★/5 2013年 監督 - 田中光敏 脚本 - 小松江里子 原作 - 山本兼一 出演者 市川海老蔵 中谷美紀 大森南朋 市川團十郎
まだ見てなかったので、なんとなく映画『利休にたずねよ』を見た。
小説で読めば面白うのであろうが、映画はミスキャストのような気がした。
利休のイメージと市川海老蔵さんのイメージが噛み合わない。
また、所作の美しさでいうならば、中村獅童さんの方が美しいのではないかという考えがぬぐいきれなかった。
半ばも過ぎ、露夕の若かっ裏しころ、高麗の血筋の良い女性と出会う。
その前頃から、金持ちでチャラチャラした髪型と着物の着こなしは、西鶴の与之介さながらである。
特に初めの、水色の着物を着る利休のチャラチャラした走り方は、やはり与之介を意識したもので、市川海老蔵さんのイメージと重なり、この部分の展開だけは良かったといえよう。
しかしながら利休の晩年の姿には重厚さはなく、いただけなかった。
以前に大阪の堺で、利休の資料館を楽しんだことを思い出すが、映画を見終わって、やはり違うと感じたのであった。
また、近年の中谷美紀さんはどの作品も【口角あげまくり】で、上品で若作りに専念されている。
この映画は2013年のものだから、10年前にはもう【口角あげまくり】で見ているこちらが辛くなる。
もっと昔の中谷美紀さんは演技がうまくいい女優さんだと思っていたが、【口角あげまくり】をされ始めてから、演技熱は変な方向に向かわれたのかなと感じ、見切りがついた。
しかしこれは私個人の感想であり、これを読んでいらっしゃる方の中で不愉快に思われる方がいらっしゃったとすれは、お許しいただきたい。
これは私の位置感想に過ぎませんことを付け加えておきたいと思います。
また、以前やはり映画で『利休』を見たことがある。
その映画は、千利休 -は三國連太郎、りき は 三田佳子、他にも猿は●顔のの高麗屋と云った出演者で、上等で重厚に見えたので、今も心に残っている。
どうしても、その映画と比べてみるので、映画『利休にたずねよ』は今回のとほほであった。
今回の映画は、面白くなかったと感じます。
みなさま、
お越しいただきありがとうございます。
心より御礼申し上げます。
監督 - 田中光敏 脚本 - 小松江里子 原作 - 山本兼一 『利休にたずねよ』(PHP文芸文庫)
出演者 市川海老蔵 中谷美紀 大森南朋 市川團十郎