23:『大黒舞絵巻 鎌倉英勝寺所蔵』奈良絵巻「大黒舞」影印 木村千鶴子・八木意知男 解説
昨年六月に影印で読んだ『大黒舞絵巻 鎌倉英勝寺所蔵』奈良絵巻「大黒舞」がとても好きで幸せになれりので、またまたお借りした。
なのに、読書スランプ野間間今日に至る。
話の内容は覚えているので、とりあえず絵だけ見て楽しむ。
オホホ
しあわせやわ!^^!
ところで、去年から申しておりますように
何か可愛い生き物と一緒に暮らしたい^^
例えばわんちゃんですとか、かめさんですとか…
名前は大悦、或は
だいちゃん、えっちゃん
名前だけ決まっているのに、なかなか同居人が見つかりません…
『大黒舞絵巻 鎌倉英勝寺所蔵』奈良絵巻「大黒舞」影印 木村千鶴子・八木意知男 解説(4枚)
記録だけ
90: 『大黒舞絵巻 鎌倉英勝寺所蔵』奈良絵巻「大黒舞」フルカラー
影印 甦る絵巻・絵本
秘蔵の貴重絵巻を影印.釈文・解説を附す
木村 千鶴子 八木 意知男 解説
勉誠出版
(2006/10)
124ページ
12,600円
目次
鎌倉英勝寺所蔵 大黒舞絵巻
凡例
上巻
下巻
解説
英勝寺蔵本 大こくまひ/木村千鶴子
大黒天神幻視/八木意知男
The Dance of Daikoku
Daikokumai Picture Scrolls in Eishoji Temple Collection
The Vision of Daikoku
鎌倉英勝寺蔵本の「大こくまひ」をフルカラーで影印。
本文には活字翻刻を附し、絵画部分は大きく見開きで掲載。物語のハイライトである大型のものは両観音折で、その全容が一望できる。
充実した解説も収載。
木村 千鶴子
東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科単位習得。中なか大学講師。全国国語国文学会、中世文学会会員。日本歌人クラブ、横浜歌人会所属
八木 意知男
1945年生まれ。京都女子大学短期大学部教授。日本和歌史、神道信仰史を中心とする
本書には鎌倉英勝寺所蔵の大黒舞絵巻が載せられている。
ネット検索すると「福利しまね」251 2011年9月 に奈良絵巻「大黒舞」の絵巻の一部がUPされていた。(後日見られない場合はお許し下さい)
奈良絵巻「大黒舞」 江戸時代(17世紀)紙本著色
「福利しまね」より引用 ▼
奈良絵とは、室町末期から江戸初期にかけて描かれた、物語の素朴な作風の挿絵のことで、本作は絵巻仕立てになっています。
古事記に登場するオオクニヌシとコトシロヌシはそれぞれ、大黒及び恵比須と同一視され七福神の一員として親しまれていますが、この「大黒舞」では大黒と恵比須が、正直者で信心深い、まずしい男に幸せを授け、盗賊を追い払います。それぞれの武器が打ち出の小槌と釣り竿というユーモア溢れる作品です。
木村 千鶴子氏によれば、奈良絵の起源は奈良東大寺や興福寺の絵仏師により大量に売り出されたとされているとのこと。奈良絵とよばれる極彩色の絵が一般化されたのは,明治42年刊の「文芸百科全書」からだという。
『大黒舞絵巻 鎌倉英勝寺所蔵』の木村 千鶴子氏の解説によれば、「大こくまひ」は大悦物語ともいわれ、奈良絵本のお伽草子。
『御伽草子』(おとぎぞうし) ウィキより ▼
室町時代から江戸時代にかけて成立した、短編の絵入り物語、およびそれらの形式。
広義に室町時代を中心とした中世小説全般を指すこともある。お伽草子、おとぎ草子とも表記する。
説話の内容により、一般的に下記のように分類される。
ウィキペディア 分類
公家物/小落窪・伏屋の物語 1
本地物/梵天国・愛宕地蔵物語 2
僧侶物/三人法師・おようの尼 3
武家物/酒呑童子・弁慶物語 4
庶民物/一寸法師・ものぐさ太郎 5
外国物/蛤草子・二十四孝 6
木村 千鶴子氏 分類
公家小説 1
僧侶小説 3
武家小説 4
庶民小説 5 『大黒舞絵巻 鎌倉英勝寺所蔵』
異国小説 6
異類小説 等
『大黒舞絵巻 鎌倉英勝寺所蔵』は庶民小説に当り、立身出世・祝儀ものに属する。
影印(現代文、英語あり)だが 字が美しく読みやすいのと 楽しいという理由で、起きている間はずいぶん読み続けていたので,一日二日で読了。
清水(きよみず)が出てきた。絵巻や説経節など、清水が出てくる物は多い名と、妙な所に感心するわたし。三年坂まで出てくると、もうそれだけでハイになる。
今年の正月に秋篠音楽堂で拝見した「大和萬歳と伊勢萬歳」( 村田社中 『神力』『柱建』/づくし、ききちがえ 他)を思い浮かべて手にとった『大黒舞絵巻 鎌倉英勝寺所蔵』出会ったが,出だしから口調が良い。途中数え歌などもあり、読み始めてすぐに万歳に共通した部分があるのではないかと確信した。
『大黒舞絵巻 鎌倉英勝寺所蔵』はなじみのある昔話『わらしべ長者』から始まり,大黒天と恵比寿三郎殿が出てきて大繁盛。鬼退治。
「鳴るは滝の水〜鳴るは滝の水〜」とめでたい能楽口調で流れるような美しい文字を読みすすめながら,しあわせな気分で幕を閉じる。
わたしは本書76ページから82ページは何度も繰り返し読み,自分のことのように満ち足りた気分を味わう。祈願もこめ、案外こういった読まれ方をしていたかもしれないなと、ほくそ笑む。
上に書いた好きな部分 ▼ 大黒舞絵巻 鎌倉英勝寺所蔵 勉誠出版