京大総合博物館所蔵 アンモナイト
『通し狂言 雙生隅田川』 昭和60年 歌舞伎座 三代目猿之助 亀治郎(子役 当時) 片岡考夫(当時) 宗十郎 段四郎 菊五郎 右近 歌六 弥十郎 錦之助(3時間)
先日のこと。
『通し狂言 雙生隅田川』を見て楽しんだ。
あまりにも楽しそうに見ていたせいか、半時間遅れで家族もみはじめた。
昭和60年という事もあり、役者が若い。
若かりし頃の考夫様(仁左衛門丈)が出てこられた場面では、もう溶けそうにデレデレと見ていた。
私は猿之助劇団にはあまり馴染みはなかったのですが、『雙生隅田川』は通し狂言で見ると、大変面白かった。
さすが、近松門左衛門!
あっぱれじゃ!!!
上に書いたようにあまり好んで見ることのなかった猿之助劇団。
三代目猿之助にもあまり馴染みはないのだが、この役者さんは舞踊は見事にうまかった。
富十郎とはまた違った所作で、ご両人共に素晴らしい舞であると感じた。
何度も書いて申し訳ないが、猿之助劇団をあまり好んで見ることはなかった私なので知らなかったが、亀治郎(現 四代目猿之助)の子役は震えるほどに感動した。
お相手大人役者がセリフを話している時も、始終子役の亀治郎(現 四代目猿之助)は事細かに演技を続けていた。
また、子供なので声こそ高いが、感情移入よろしくの台詞 および所作で、見ている私は目を離すことができなかった。
子役:亀治郎(現 四代目猿之助)
あっぱれじゃ!!!
子役の頃からこれなら、猿之助の名を襲名したのも納得がいくと感じた。
尚、この舞台は亀治郎(現 四代目猿之助)の父である段四郎も出演されていた。
ところで、最後の方で弥十郎が花道より出てこられた。
若かりし時から、あの!弥十郎の声。
姿を見る前から、彼の声だと一声でわかるのは当たり前かとほくそ笑む。
細切れで見ていた『雙生隅田川』
この舞台は通し狂言なので特に面白かった。
あまりにも面白かったので、今一度近日中に見たいと感じる。
また、子の演目の通し狂言が興行されたならば、東京くらいならば行ければいいなと感じた。
今回も見たという記録だけで失礼いたします。
昭和60年
歌舞伎座