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Channel: 乱鳥の書きなぐり
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ドラマ『ミヤコが京都にやって来た』 3,0★/5  6回 2021年  脚本 今井雅子  佐々木蔵之介  藤野涼子  三林京子 市川猿之助 他

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写真は京都、祇園祭「綾傘鉾」

 

 

 

 

 ドラマ『ミヤコが京都にやって来た』 3,0★/5  6回 2021年  脚本 今井雅子 演出 千葉行利    佐々木蔵之介  藤野涼子  三林京子 市川猿之助 他

 

 

 京都を舞台とするドラマ『ミヤコが京都にやって来た』を見た。

『ミヤコが京都にやって来た』っていえば言葉遊びが新鮮に思えるかもしれないが、私の友人で、本人が「京子(きょうこ)」、妹が「都(みやこ)」と言う名の姉妹がいた。

 その姉妹の父親も生粋の京都人で、今日地図きが高じて、子供の名前に二人合わせて「京都」とつけたとの事であった。

 ドラマ中で蔵之介は言う。

「京子と書いて、みやこと読むんや。」

と。

 

 第一回の蔵之介とベテラン俳優3,4人でベタベタの京都弁で話す場面があった。

 ベテラン俳優の流暢な馴染んだ京都弁が見事であった。

 

 蔵之介の京都弁は、懐かしい京都弁ではあったのだが、所々名詞のイントネーションが私とは違った。

 また決定打は

「すいませ〜ん。」

 この

「すいませ〜ん。」

は私の場合は

「すいませ〜ん。」

「ーーー↑ーー。」

であるが、蔵之介の場合は

「すいませ〜ん。」

「↑↑↑↑ーー。」

であった。

 調べてみると佐々木蔵之介は上京区出身であり、私は鉾町出身である。

 同じ京都市内とはいえ、地域によって、また職業によって京都弁は異なる。

 たとえなわかりやすい例をあげれな、西陣には西陣特有の京都弁が存在する。

 

 京都弁の間の取り方として、驚いた場合など、突然声高になる場合がある。

 だがこのドラマではその声高がデフォルメされ、突然の声色の大きさみ画面を通して驚くことがしばしばあった。

 

 京都弁で言うと市川猿之助が関西弁をうまく使いこなされていたように感じた。

 彼は、東京出身であるが、私立の京都造形大学で教鞭される機会に恵まれ、京都弁などと接する機会が多いのではないかと感じる。

 また歌舞伎役者ということもあり、彼の才能も手伝って、関西弁をそつなくこなされていたのではないかと感じた。

 

 このドラマ、全体を通しての筋書きはほのぼのとしてほっこりとした。

 また、鴨川が何度も映り、感動した。

 特に南座が映し出された時には、心がときめいた。

 

 京都といえば、口うるさいことをマスコミで強調される。

 このドラマでも、

「ようできたお嬢さんどすなぁ。」

(あはは)

 

「自分とこだけ履いたらあかん。履きすぎても相手が負担になるさかい、あかん。1メートルくらい云々(要約)」

(1メートルは履きすぎ。2〜30センチ程度隣人宅前も履いておく)

 

「京都の朝はパンや。」

(京都は新しい物好き。また地域によっては、京都の朝はイノダコーヒーともいう)

 

 また、京都といえば、貧乏くさい料理を出してはテレビで放映される。

 京都は節約した おばん菜 をマスコミは世に広めたいらしい。

 例えば、某局京都料理人女性の「豆腐丼」

 京都といえどもかなり北の方の料亭の娘らしいが、私は「豆腐丼」などはこれまでに食べたかことはなく、「湯葉丼」の間違いではないのかと首をかしげたことがある。

 今回このドラマでも安価に作れる料理ばかりを並べた食卓が映し出されたが、ああいった料理はメインに添えられる脇役の一品である。

 

 京都ではかぶら料理は頻繁に作るご家庭も多いのではないか

 かぶらはかぶらのタイタンであったる蕪蒸しにしたり、サラダにする。

 京都ではかぶらをいろいろな調理法で使うが、今住んでいるならで、親しい八百屋で適当量のかぶらを購入した時、

「お漬物にするの?」

とたづねられたことがある。

 説明が長くなるので、うなづいておいた。

 地域変われば食の料理法も異なる。

 

 上に書いた比較的安価に作れる料理の中にかぶらの炊いたんがあったが、同時に、おだいの炊いたん(大根の煮物)も映し出されていた。

 こういった根菜の煮物を被せて食卓に載せることはない。

 

 嫌な部分の京都を強調させて映像という手段を通して放映し、人々にその観念を植え付けるのは如何なものかと疑問に感じる。

「お茶でもどうですか?」

「ぶぶずけでもどうですか?」

という前に、出すものならさっさと茶屋お食事を出して進める。

 用意して進められたおもてなしは、ありがたく頂戴する方が、出した方も心が和むといったのが本音である。

 京都はマスコミに歪められて放送されている部分が多々あることが気にかかる。

 

 

 

 

脚本 今井雅子

演出 千葉行利 出演者 佐々木蔵之介 藤野涼子 結木滉星 松本若菜 三林京子 市川猿之助 音楽 山内達哉

 

6回

2021年

 

 以下はデーラーベースより

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 秋から冬へ季節が移る風光明媚な古都・京都を舞台に父と娘のハートウォーミングな人情ドラマをお届けします! 主演は京都出身の俳優・佐々木蔵之介! 京都で町医者として、穏やかな日々を過ごしていた独り身の中年男性の元に、別れた妻と暮らしていたはずの、ひとり娘が突然、やって来た! 優しいけれど、ちょっぴり不器用な父・柿木空吉を演じるのは…京都出身の俳優・佐々木蔵之介! そして娘のミヤコ役には…映画「ソロモンの偽証」で主演デビュー以降、数々の作品で存在感を発揮する期待の若手女優・藤野涼子! さらに空吉の幼馴染役には…2020年テレビドラマでの怪演が話題となり、バラエティにも活躍の幅を広げる歌舞伎俳優・市川猿之助! 蔵之介さんと猿之助さんが繰り広げる、京都弁のユニークな掛け合いも見所! その他にも…スーパー戦隊シリーズ作品で注目を集め、ドラマで一躍人気の若手俳優・結木滉星! 映画やテレビで活躍中の演技派女優・松本若菜! NHK朝の連続テレビ小説の常連!関西を舞台にしたドラマには欠かせない、ベテラン女優・三林京子が華を添えます。


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