5月 大型連休中
近くの公園にツツジを見に行く。
少し遅めのつつじ。ほぼ終わりかけの、霧島ツツジ。
藤の花は咲き終わり、小さなさやを垂らしていた。
今年は、藤も遅かった。
そして記録も随分ずれ込んで書いている。
今年こそは京都の桜を見に行く予定、今年こそは長岡天神のツツジを見に行く予定と意気込んでいたが、念願叶わず。
長岡天神の霧島ツツジは連休前に咲き終わることが多かった。ツツジは連休中に満開になることが多かったような気がする。
何度か、長岡天神の霧島ツツジが咲き乱れた時期に出くわしたことがある。
霧島ツツジとツツジは暴力的なほどに狂舞し、赤の世界に紛れ込んだ。
印象深かったと同時に、心は掻き乱れ、ドーパミンがドバドバ出ている自分に気づく。
こう言った時は、筍料理とうまい冷酒に限る。
吟醸純米酒は、心を落ち着かせ、鮮明な赤に静寂というフィルターをかける。
近くの公園を歩いて、私たち二人は京都の思い出を語る。
奈良に住んで随分と月日が経つのに、生まれ育った地である京都は懐かしい。
常に思い出すのは、鴨川と四条河原町界隈。
通食後でも本屋や古本屋に出向くことができた生活の気軽さは、今となっては遠い昔と成り果ててしまった。
今年も五月大歌舞伎は見ることができず、柏餅味噌餡を味わうこともできなかった。
それでも私は、楽しいことや美しいものを見つけて、前に進む。
奈良 釘池公園にて