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Channel: 乱鳥の書きなぐり
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映画『El Hoyo/The Platform プラットフォーム』 4,7★/5 2019年 スペイン

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 映画『El Hoyo/The Platform プラットフォーム』 4,7★/5 2019年 スペイン



 映画『プラットフォーム』 を見る。

 【穴】という世界を通して、階層という階級によって、まさしくくうか喰われるかの死活問題的ようそをふくmy。

 社会の種本主義的構造を痛烈に批判の立場から、抽象的な描き方を以って作品として描き上げた秀作。

 一見、斬新さや機をてらった作品に感じさせるが、実社会の構造を丁寧に描き上げた古典的アカデミックな作品とも受け取ることができる。


 この作品の面白い点は、ラストの受け取り方が複数アッレ然るべしと言った点。

 同じ人がこの作品を見た後には、ラストのストーリーがいく通りにも感じられるのだ。

 したがって、そんなに単純な世の中でも人間でも無いのであると知らしめ、痛感させられる。

 この描き方が、またうまい。

 善意の意思は時として変化したり形を変える。

 【弱者への愛にはいつも殺意が込められている(よ卯役) 安部公房】の言葉が、頭をよぎる。


 ネット検索すれば、この映画は気持ちが悪いというものが圧倒的であった。

 確かにそう言った面も見受けられるが、人肉を切り口に入れる場面などは、モザイクがかけられていたことには感心した。

 他の食肉を使用しているのは視聴者も周知のところではあるが、こう言った配慮はありがたい。

 

 評価はせいぜい3,5★程度のものが多いが、私は4,7★とした。

 テーマとして取り上げた内用と筋書きと、ラストの問題点の投げかけはあっぱれであった。
 

 





プラットフォーム
El Hoyo/The Platform

(2019年製作の映画)

スペイン

94分
ジャンル:SFスリラー



監督
ガルダー・ガステル=ウルティア
脚本
David Desola ペドロ・リベロ
出演者
イバン・マサゲ アントニア・サン・フアン Emilio BualeZorion  EguileorAlexandra  Masangkay



以下はデーターベースより
  ▼
あらすじ・解説
 中央に四角い穴の空いた謎の部屋で目を覚ましたゴレン。

 そこは塔の「48階層」であり、上下には無数の階層が続いていた。

 ゴレンは、同じ階層に暮らす老人トリマカシからここでのルールを聞かされる。

 それは、階層は1か月ごとに入れ変わること、食事が取れるのはプラットフォームと呼ばれる台座で上の階層から順番に降りてくる残飯が自分の階層にある間だけというものだった。

 1か月後、ゴレンは「171」階層のベッドに縛り付けられた状態で目を覚ます。

 



解説:

 スペインの監督、ガルデル・ガステル=ウルティアの長編初作品となるSF。

 中央に穴が空いた不気味な部屋で目覚めた男が、そこからの脱出に挑む。

『ミリオネア・ドッグ』やドラマ「わが家へようこそ」などのイバン・マサゲ、『オール・アバウト・マイ・マザー』『靴に恋して』などのアントニア・サン・フアンらが出演する。

 シッチェス・ カタロニア国際映画祭のオフィシャル・ファンタスティック・コンペティション部門で最優秀作品賞などを受賞した。


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