映画『鴨川ホルモー』 2,7★/5 京都らしさ4,7★/5 監督: 本木 克英 原作者: 万城目 学 栗山千明 山田孝之 濱田岳 他
京都色満載であると友人から聞いていた映画『鴨川ホルモー』を観た。
誠、葵祭のバイト後の様子や大学のサークル勧誘など、学生さんを大切に思う京都色満載である。
また、ことごとくおなじみの京都の風景がこれでもかこれでもかと画面に映り、京都生まれ京都育ちの私にとっては懐かしくてならない。
学生時、地方から下宿している仲間も多いので祇園祭に繰り出すということは多いが、交差点四大学で、大大なる挨拶を交わしたのは笑った。
京大に続き産大、龍大など、東西南北における四大学が選ばれていたのだが、京都の人間であれば、理由を知らなければ同志社が入ってない点においては頭をかしげる人も多い。
だが、そこは抜け目がない。
芦屋出身現役京大入学の超かわいいとされる(姿を見せない)彼女は、同志社入学という設定である。
京大らしい京大が映し出される。
京大の門をくぐった小さな有名料理店の前でも学生たちはつるむ。
とにかく京都の学生のいつ部分を事細かに描いた面白みがあった。
ことごとく京都が映し出され私にとっては走馬灯のようであったが、一度目の戦いが一見楽略した時であったか(?)、橋を超えての南座が映し出される。
そういえば、南座の顔見世も終わった頃だな、と少し寂しい気分になった。
今年は南座は三分も院に分けられ、二部目の片岡仁左衛門丈出演の演目は『身替座禅』
仁左衛門丈の『身替座禅』は表情も言い回しも思い浮かべることができる。
、、、顔見世が終われば、正月が訪れる。
映画『鴨川ホルモー』は2,7★/5 京都らしさ4,7★/5。
筋書きは面白いといえば面白いが、実写版ではうまくいく部分とそうでない部分の差が激しかった。
京都らしさを感じるにはほどよう面白さがある、評価をし難い映画であった。
ただ惜しいのは、音楽。
京都の学生の周りにはジャズやクラッシックやロックが溢れかえっている。
これが描かれてないのは、口惜しい気がした。
今回も見たという簡単な記録だけで失礼致します。
監督: 本木 克英
原作者: 万城目 学
キャスト
栗山千明
山田孝之
濱田岳 他
鴨川ホルモー(2009年製作の映画)
113分
京都大学に入学した安倍は、「京都青竜会」という怪しいサークルの新歓コンパで美しい鼻を持つ早良に一目惚れし、うっかり入会してしまう。そこには、大木凡人にそっくりの冴えない女子・楠木に日本オタクの帰国子女・高村、俺様オーラ全開なイケメン・芦屋など一風変わった奴らがいた。ただのレジャーサークルと思われていた青竜会だったが、実は“オニ”と呼ばれる式神を操り戦わせる謎のバトル“ホルモー”を行うサークルだった!
ここで基本的なオニ語を紹介する。下記のような言葉は、まるで中年男性が洗面所で吐き気をもよおす際の声(嘔吐あ9に似ているとされるので、事情を知らない人の前で発すると誤解や顰蹙を買うことになる。
「ぐああいっぎうえぇ」(進め・攻撃の際の基本語) 「ふぎゅいっぱぐぁ」(止まれ) 「ぎゃらぎゃら、くぅお」(回り続けろ、右回り) 「ずるぅうぎぃ、がっちゃあっ」(左翼に、展開) 「ぼごぎ、ぐぇげぼっ、ぼっ」(待て、追うな) 「ぐぇげぼっ」(追え) 「くぉんくぉんくぉんくぉん」(走れ走れ) 「べけっ、くぉんくぉんくぉんくぉん」(前線、走れ走れ走れ走れ) 「どうんどぅぐぁ、げっぺ、げっぺ、げっぺ」(パニックに陥ったオニたちを鎮めるときに使う) 「バゴンチョリー」(取り囲め) 「ゲロンチョリー」(潰せ) 「ド・ゲロンチョリー」(ぶっ潰せ) 「ブリ・ド・ゲロンチョリー」(マジ、ぶっ潰せ) 「アガベー」(飛びかかれ