映画『鉄男 TETSUO』 4,3★/5 67分 1989 監督・脚本 塚本晋也 田口トモロヲ 不二稿京 叶岡伸 石橋蓮司 塚本晋也 六平直政 他
映画『鉄男 TETSUO』を見た。
田口トモロヲの若かりし頃の映画で、叶岡伸と言う女優も加わっての大熱演。
叶岡伸曰く、
「私、大概のことでは驚かないので。(要約)」
と。女の表情と言い回しがサイケデリックである。
この映画は叶岡伸無しには成り立たない映画だと感じた。
映画『鉄男 TETSUO』を見てまず思い浮かべたのは、
アングラ劇団(大学時代)
安部公房(中・高校時代)
1970年代のハードロックのジャケット(『ソールズベリー』(ユーライア・ヒープ 人物の方)など 中学時代)
映画全体としては、軽快な部分と重厚な部分、こなれて安定した部分と未完成な部分が入り乱れ、斬新でかつ古典的。
何をやろうとしているのかといった若い血潮が感じられ、高校、大学時代の私に戻った気分を味わうことができた。
フィルムはおそらく白黒用ではなくカラーフィルムを用い、モノクロ風にアレンジされている。
内容が斬新で奇抜なので、モノトーン風に描いていても、少しの色味がサイケデリックに浮かび上がる。
色彩が派手で豊かな映像を創り上げていた。
この映画は芸術的にも優れた部分を感じさせると同時に陳腐な部分をも表現し、人間本来の求める芸術性と娯楽性を追求した作品なのではないかとも感じた。
今回もネタバレ無し。
簡単な記録だけで失礼致します。
鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)
TETSUO THE IRON MAN
1989年
67分
あらすじ
ある朝、サラリーマンの男(田口トモロヲ)が目覚めると、頬に金属のトゲのようなにきびが出来ていた。
次第に金属に侵蝕されていく男の肉体。かつて男がひき逃げした、“やつ”(塚本晋也)は男に復讐を果たすため、激烈なスピードで男のもとへ向かった。
そして終わることのないメタルサイキック戦争が始まるのだった。
監督 塚本晋也
脚本 塚本晋也
出演者 田口トモロヲ 不二稿京 叶岡伸 石橋蓮司 塚本晋也 六平直政 他