『日本語の世界 2』日本語の展開 3 近世の音韻と音韻現象
松村明
中央公論社
昭和41年
1800円
日本語の展開 3 近世の音韻と音韻現象
『天草本伊曽保物語』とそのローマ字に綴り
『なぞだて』『後奈良院御撰何曽』
なぞだて (天理大学図書館所蔵)
https://www.tcl.gr.jp/wp-content/uploads/meihin164.pdf
後奈良院御撰何曽
室町時代の日本最初のなぞなぞ集。
後奈良天皇編。1冊。
永正 13 (1516) 年と巻末に記され,172題の謎を収める。
「ろはにほへと」 (先折れかんな,岩なし)
「嵐は山を去って軒のへんにあり」 (風車)
「十里の道をけさ帰る」 (濁り酒) などのような文字遊戯や地口の類が多い。
「母には二たびあひたれども父には一度もあはず」 (唇) は,当時の
特殊な発音として、紹介される。
キリシタン版に見られる日本語
卑語
〔名〕 いなかのことば。また、世俗のことば。鄙言。
*国歌八論(1742)歌源「それらは定めて方言鄙語、都人の耳には通じ難きほどの歌なるべし」
助辞「べい」を使用
本江戸と江戸訛り
『浮世風呂』
『和英語林集成』の江戸語観
ヘボン
ジェームス・カーティス・ヘボン(英語: James Curtis Hepburn、1815年3月13日 - 1911年9月21日)
米国長老派教会の医療伝道宣教師、医師。
幕末に訪日し、横浜で医療活動に従事。
また、聖書の日本語訳に携わり、また初の和英辞典『和英語林集成』を編纂し、それによってヘボン式ローマ字を広めた人物としても知られる。
東京で明治学院(現在の明治学院高等学校・明治学院大学)を創設して初代総理に就任するなど、日本の教育にも貢献した。
姓の「ヘボン」は原語の発音を重視した仮名表記とされており、本人が日本における名義として用いたことで彼固有の表記として定着したものだが、Hepburn 全般の音訳としては「ヘプバーン」「ヘップバーン」が普及したことから、彼の姓もそれに従って表記される場合がある。
鼻濁音
ガ行鼻濁音
江戸訛りと東京語
『日本語の世界 2』日本語の展開 1 言文二途へ(話しことばと書きことば)
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