『年中行事絵巻』54 【六巻 大饗】一紙〜二紙 中央公論社 小松茂実 日本絵巻大成
『年中行事絵巻』 【六巻】
六つの断簡
大饗、中宮大饗、御燈、真言院御修法、御斎会右近陣饗、御斎会内論議
大饗
「臨時客(りんじのまろうど)」の張り紙があるので、これまでは客として扱われてきた。
正月に日に扱うのが正式
当時の正客を尊者(そんじゃ)と呼んでいた。
客(まろうど)とは
訪れて来た人。客。
尊者(そんじゃ)とは
1 目上の人。身分の尊い人。 「君主一人を無上の―として之を仰ぎ」〈福沢・福翁百話〉
2 《〈梵〉āyuṣmatまたはāryaの訳。前者は長寿、後者は高貴の意》仏弟子や阿羅漢などの尊称。のちに祖師や先徳にも用いる。「日蓮尊者」
3 大臣などの大饗(たいきょう)のとき、正客として上座に座る人。親王または位の高い人を選ぶ。 「小野宮の大臣の大饗行ひ給ひけるに、九条大臣は―にてなむ参り給へりける」〈今昔・二四・三〉
4 裳着(もぎ)の式のとき、腰のひもを結ぶ役。腰結い。 「―の大臣の御引出物など、かの院よりぞ奉らせ給ひける」〈源・若菜上〉
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